確率的思考法とその瞬間のディーリング

こんにちは、マネー・ヘッタ・チャンです

ここ最近はシステムトレードが流行っています。

システムトレードとは確率に基づいたトレードですが、あくまで確率だという認識を持つことも重要だと思います

昨年の大暴落では20年間機能していた(勝ち続けていた)ストラテジーでも役に立たないことが多数あったようです

その辺の理由をゾーン 相場心理学入門から、私がこの本で一番感銘を受けた部分として紹介したいと思います

乱暴に要約すると、「統計的に起こる可能性が高いことは、あくまで高いだけであって、起こらない可能性も当然ある。
まったく同じことが起こるということは市場参加者全員が前回とまったく同じ行動を取るということであって、それはまず起こらないのであるから、優位だといってもその瞬間瞬間に起こることには、偏見なしに対応することが必要である」といったところでしょうか

私の要約よりも本文を読んでもらったほうが良いと思うので少々長いですが、ぜひ下記を一読ください

184頁 その瞬間のトレード
確率的思考法を習得しているトレーダーは、同じ観点でマーケットに対処している。
つまりミクロレベルでは、各トレードや優位性は唯一のものであると信じている。そのトレードの本質に対する理解は、以下のようなものである。

「あるときマーケットは、過去にあったパターンとまさに同じような罫線を描いているように見える。そして優位性を判断するために用いている幾何学的計測と数学的計算は、そのときの優位性と今回の優位性がまったく同じになる可能性がある。しかし、そのときのマーケットと今回のマーケットの展開は、けっして同じではない」

なぜなら、今この瞬間に確認された特別なパターンが前回とまったく同じものになるためには、前回参加していたあらゆるトレーダーたちが今回もいなければならないからだ。

しかも、どのようなパターンにせよ、まったく同じ結果となるためには、そのトレーダーたちが前回とまったく同じように互いに影響し合っていなければならない。しかしそのような展開が起こる可能性はない。

この点をよく理解してもらいたい。非常に重要だ。なぜなら一回のトレードへの思い入れが一層弱まるからだ。マーケット動向を分析するために、いろいろなツールを利用する。そして最高の優位性をもたらすパターンを発見する。
すると分析的観点から、これらのパターンが常に数値的にも視覚的にもあらゆる面でまったく同じものであるかのように思える。

しかし、現在のパターンを形成しているトレーダー集団の一貫性は、過去にパターンを形成した集団のたった一人が異なる行動を取れば、過去のパターンとは違った現在のパターンの結果になる可能性があるのだ。

つまり、世界のどこかにいるたった一人のあるトレーダーが、将来について異なる信念を抱くと、その独特のパターンの結果は変化し、そのパターンの示していた優位性が否定される可能性があるわけだ。

これがマーケット動向の最も根本的な特徴だ。「今この瞬間」のマーケットの状況、「今この瞬間」の行動パターン、「今この瞬間」の優位性はそれぞれ、常に唯一の結果を生じ、ほかのすべてから独立しているのである。

唯一性には 「何事も起こり得る」 という意味がある。知っていること (期待や予想) もあれば、知らないこと (非凡な知覚能力でもないかぎり分からないもの) もある。既知と未知の両方の可変要素の一貫した流れは、次に何が起こるか確実には分からない確率的環境を形成しているのである。