「もっと言ってはいけない」 投資で成功するのは10人に1人?!

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前作「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」で、残酷すぎる真実で遺伝に対する価値観を揺るがし物議を呼んだ橘玲氏が、続編「もっと言ってはいけない 」を出したということで遅ればせながら、読んでみました。

今回は個々人の遺伝差ではなく、遺伝学的にみて、「人種」のちがいに意味がないけれども。「大陸系統」には、集団遺伝学的にみて明らかな偏りがあるという点に多くの部分を割いており、前回ほどパンチはなかったというのが個人的な感想です。

とはいえ、相変わらずの氏の身も蓋もない記述は今回も面白く読ませていただきました。

個人的に、非常に勉強になったのは以下の記述です。

①日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。
②日本人の3分の1以上が小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
④ 65 歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。

①先進国の成人の約半分( 48・8%)はかんたんな文章が読めない。
②先進国の成人の半分以上( 52%)は小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③先進国の成人のうち、パソコンを使った基本的な仕事ができるのは 20 人に1人(5・8%)しかいない

以上の抜粋部分は非常に考えさせられました。
というのも、投資のおいて必要なセンス(私にあるかどうかこの際置いておいて)を持つ日本人は、この本の通りだとすると日本人の一割もいないということになるからです。

ファンダメンタル分析、テクニカル分析をするにしても、イベント投資をするにしても過去のデータの分析解析、収集などが必要です。

②日本人の3分の1以上が小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。

が事実だとすると、PERやPBRの概念から、その先の売上における利益率の分析、バランスシート内の資産を把握することは、一般的に高度な知的作業になります。
その前に1/3はそもそも文章が理解できないのかもしれないことも加味すると、投資の考えをしっかり理解して投資ができる人間は一割以下ということになります。
(分析にパソコンを使うとして、かつ資産がある程度あるという条件です)

別のページで

産業革命以降、私たちは「知識社会」という人類がこれまで体験したことのないまったく新しい世界を生きることになった。
そこでは「知能」という、狩猟採集時代はもちろん中世ですらたいして重視されてこなかった能力によって人生の成功と失敗が大きく左右される。
なぜなら知識社会とは、その定義上、知能の高い者がもっとも有利になる社会だからだ。

とあり、「知能」という能力があるかないかだけが過剰に影響を与える世界に我々は生きており、その中でどう振舞うか、そこがポイントになるということなのでしょう。

ちなみに出版の世界では漫画を除くと、100万部が大ベストセラーといわれます。
日本人の1%が買っているだけでなぜベストセラーなのかと思うこともあったのですが、本をまともに読める人が1割なのだと極端に仮定すると、10人に1人が買っているわけで、やはりすごいことだったのだと気づかされました。

あくまで私が読んだうえでの直感的感想ですが、投資で長期に成功する人間は1割程度というのは、この辺にあるのかもしれません。
また別の日に紹介予定ですが、本書「もっと言ってはいけない 」では、投資に対する考え方の他にも、

・なぜユダヤ人に数的能力が高い人間が多いのか?
・なぜ男性に凄腕投資家が多いのか?
・IQが高すぎると幸せになれない

など、多くの興味深いトピックがあり、その辺りもおすすめです。

この週末にぜひ読んでみてください!