「もっと言ってはいけない」 その他知っておくべきと思ったまとめ

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回と前々回のブログで「もっと言ってはいけない 」を紹介しました。
*前々回記事 「もっと言ってはいけない」 投資で成功するのは10人に1人?!
*前回記事 「もっと言ってはいけない」 投資教育の新知見まとめ

今回の日記は、それ以外の雑記まとめです。

・人類の体毛が薄い理由が一時期水上で生活をしていたからといった学説
・ユダヤ人のIQが高い理由の仮説、
・政治的にリベラルなひとは保守的なひとに比べて知能が高いというデータ
・日本人を含むアジア人がアメリカで成功しやすい理由
・なぜ男性に成功した投資家が多いのか

など、多岐に渡って、聞いたこともなかった情報を知ることができました。
現在無職ですが、投資家に戻るか、その他新しいことを始めることを始めるにしても、この本をその前に読めたことはとても幸運だったと思います。

以下一部ですが、備忘録的抜粋です

世界を複雑なものとして受け入れることや、自分が「悪」で相手が「善」かもしれない可能性を疑うことは、この単純な世界観をはげしく動揺させる。
それは、陳腐で平板な世界でしか生きられないひとたちにとってものすごく不安なことなのだろう

日本の心理学者の中には怪しげな宗教家のような人がいて、知能テストを差別の道具であると批判する人がいる。知能テストを批判しておくと居心地がよいからだ。
これは日本の文化水準が低く、サイエンスの価値が理解されていないからである。
「一般知能 gは実在しない」というグールドは正しかった。だがそれでも、g を「統計的実在」として知能を科学することはじゅうぶん可能なのだ。

サマーズは、「女性は生得的に知能が低い」といったわけではない。
男と女で知能が優位な分野に偏りがあること(男は空間把握能力や論理・数学的能力に優れ、女は言語能力や共感力に秀でている)と、男の方が知能の標準偏差(分布のばらつき)が大きいことを指摘しただけだ。
これらはいずれも認知科学の多くの研究で繰り返し確認されており、差別的な主張というわけではない。

海洋生物学者のハーディーは、「陸生の大型哺乳類のなかで、皮膚の下に脂肪を蓄えているのは人類だけだ」との記述を読んで、アシカやクジラ、カバなど水生哺乳類はみな皮下脂肪をもっていることに気づいた。
だとしたら人類も、過去に水生生活をしていたのではないか。

ユダヤ人はキリスト教世界ではげしい差別に晒された。そのなかでアシュケナージが生き延びるには、自分たちのささやかな優位性(識字率の高さ)にすがるしかなかった。
そんな苦難を1000年間つづけた結果、多くの天才を生み出す「高知能集団」へと変貌していった。
ここで興味深いのは、アメリカのアシュケナージのIQ(115)が、ヨーロッパのアシュケナージ(110)より5ポイント高いことだ。
その理由をリチャード・リンは、ナチスの迫害に気づいてアメリカに逃れることのできたユダヤ人は、ヨーロッパに取り残されたユダヤ人より裕福で知能が高かったからだとする。わずか 80 年ほど前の出来事で、集団のIQは5ポイントも変わるのだ。

セロトニン遺伝子の発現量が低いひとは周囲の環境に影響されて反応しやすく、虐待を受けたりまわりから支援を得られなかったりしたときは深刻な負の影響を被るが、その一方で素晴らしい環境に恵まれればそこから大きな利益を引き出せる。
これはケーガンの実験とも整合的で、野生系(オリジナル)のL型の遺伝子は「低反応」だが、S型の遺伝子は扁桃体を敏感にすることで脳を「高反応」にするのだろう。
内向的なのは「人ぎらい」なのではなく、相手の微妙な反応を読み取ろうとして疲れてしまうからで、社交的で明るく見えるのは、相手の反応を気にしない鈍感さから生まれるのだ。

日本人は「ひ弱なラン」  セロトニン運搬遺伝子のタイプで、日本人はSS型が3人に2人( 65・3%)を占め、SL型が 30・7%、LL型はわずか4%しかいないという事実は、L型の遺伝子の多いアフリカ系やヨーロッパ系とは文化的・歴史的にだけでなく生得的に異なっている可能性を示している。
こうした遺伝的な偏りは文化(東アジアの稲作社会)への適応から生じ、S型の遺伝子をもつ者が増えることによって、彼らに適したより「高コンテクスト」な文化がつくられていった。
こうした遺伝と文化のフィードバック効果によって、L型の遺伝子は日本社会から急速に淘汰されていった。──日本人は世界でもっとも「自己家畜化」が進んだ民族なのだ。

東アジア系は知能は高いが不安感が強く、目先の利益よりも将来のことを心配する。
「知能」と「意志力(先延ばしのちから)」のこの組み合わせによって、アメリカ社会では短期間で目を見張るような経済的成功を手にするようになった。
医師や弁護士など専門職として成功できるのは、たんに知能が高いだけではなく、「低コンテクスト」が当たり前の社会で、患者や顧客の微妙な表情を読んで的確な応答ができる「高コンテクスト」な能力が優位性をもつからだろう。

日本人の不幸は、遺伝的にストレスに弱いにもかかわらず、文化的に高ストレスの環境をつくってしまうことにある。
そんなムラ社会の閉塞感のなかで、本来はランとして美しい花を咲かせるべき個人が次々と枯れていく。
だがこれは、絶望的な話というわけではない。自分に適した環境に恵まれさえすれば、敏感なS型は(鈍感な)L型よりはるかに大きな喜びを手にすることができるのだ。

トランプ現象が明らかにしたのは、ほとんどのひとは「事実(ファクト)」など求めていないということだ。
右か左かにかかわらず、ひとびとは読みたいものだけをネットで探し、自分たちを「善」、気に入らない相手に「悪」のレッテルを貼って、善悪二元論の物語を声高に語る。
ヒトの脳は部族対立に最適化するよう「設計」されており、直観的にはそれ以外の方法で世界を理解できない。