「もっと言ってはいけない」 投資教育の新知見まとめ

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回のブログで「もっと言ってはいけない 」を紹介しました。
*前回記事 「もっと言ってはいけない」 投資で成功するのは10人に1人?!

今回のブログでは、若い人に投資をどう伝えていくかについて学びがあった点を紹介してみたいと思います
最近多くの成功した投資家の方が、その手法、考え方を広めていこうとしています。

それについては私も大賛成ですが、大体において自分ができたから他人もできるという視点が大勢です。
前回書いたように投資で成功するのに必要な能力を持っている人が1/10しかいないので、以下の抜粋部分を気にかけるべきではないかと思った次第です。

以下抜粋

社会がどんどん平等になれば、生育環境(親の経済状態など)のちがいはなくなっていくのだから、原理的に遺伝率は上がっていくはずだ。
──遺伝と環境の影響がそれぞれ 50%として、生育環境の影響力が 30%に下がれば遺伝率は 70%に上がる。
これとは逆に、どんどん社会が不平等になれば、親が金持ちか貧乏人かで受けられる教育がまったくちがうのだから、生育環境の影響が大きくなって遺伝率は下がるはずだ。──同じく遺伝と環境の影響がそれぞれ 50%として、生育環境の影響力が 70%に上がれば遺伝率は 30%に下がる

大半のひとは、赤ちゃんのときに遺伝の影響がもっとも大きく、成長するにつれて家庭や学校などで多様な刺激を受けるのだから、環境要因が強まって遺伝の影響は小さくなっていくと思うだろう。
だが発達行動遺伝学の研究は、これを真っ向から否定する。もしひとびとの素朴な常識が正しいなら、成長につれて一卵性双生児の類似性は下がっていくはずだが、実際には逆に高まっていくのだ。

教育関係者なら、親のいうことをきいて一所懸命勉強する子どもは最初は成績がいいが、中学受験や高校受験の頃になると、それまで遊んでばかりいた子どもにあっという間に追い抜かれる場面を何度も見ているはずだ。こうした子どもは「地頭がいい」といわれるが、生得的な能力が思春期に向けて徐々に開花していくと考えるならこの現象を説明できる。
それと同時に、世の親たちがなぜ「幼児教育」に夢中になるかもわかる。共有環境の影響力が幼児期・児童期に最大で、そこから減少していく一方なら、子育てが報われるのは子どもが小さいときだけだ。──私立幼稚園・小学校の「お受験」の結果は家庭環境で決まるかもしれないが、思春期になって遺伝率が上昇してからでは親の努力はなんの役にも立たないのだ。

アメリカでは大学教育の投資効果が綿密に計測されていて、高卒で社会に出た場合と大卒資格者の生涯年収の差を教育費用と比較した場合、その投資効果は年率 10%を超えるとされている(日本でも同様の調査が行なわれ、大学教育は年率6~9%との結果が出ている)。
──とはいえ、こうした投資効果が喧伝された結果、アメリカの若者は借金してでも高等教育を受けるようになり、借金漬けになってしまったのだが。

サマーズは、「女性は生得的に知能が低い」といったわけではない。男と女で知能が優位な分野に偏りがあること(男は空間把握能力や論理・数学的能力に優れ、女は言語能力や共感力に秀でている)と、男の方が知能の標準偏差(分布のばらつき)が大きいことを指摘しただけだ。
これらはいずれも認知科学の多くの研究で繰り返し確認されており、差別的な主張というわけではない。

高度化した知識社会では、高いIQは社会的・経済的な成功をもたらす。
だがもうひとつわかっているのは、知能とアスペルガーのリスクとのあいだに強い相関があることだ。IQ130を超えて 10 上がると、自閉症スペクトラム上に乗るリスクは倍になる。
天才と統合失調症のあいだに遺伝的な相関があることも否定できなくなっている。
アインシュタインの次男は統合失調症に苦しんだし、同様の例はほかにいくらでもある。さらにいえば、アインシュタインの家系はきわめて高い知能が平均へと回帰することも示している。──長男は平凡な物理学者として生涯を終えた。

 

上記の抜粋で、私の常識と特に違ったのは
「高度化した知識社会では、高いIQは社会的・経済的な成功をもたらす。
だがもうひとつわかっているのは、知能とアスペルガーのリスクとのあいだに強い相関があることだ。IQ130を超えて 10 上がると、自閉症スペクトラム上に乗るリスクは倍になる。
天才と統合失調症のあいだに遺伝的な相関があることも否定できなくなっている。」
の部分で

投資家として、大きな資産を築ける可能性のひとつにはIQが高いことが必要なのですが、その場合、一般的な幸せと縁遠くなる可能性があるという点
ここは考えさせられました。
詳細は本書を読んでもらうとして、ざっくり本書の意見をまとめると、IQが高すぎると一般の私のような人間と会話がかみ合わない(常に幼児と会話しているイメージ?)ので、それがストレスになるといった記載が見られます。

投資家はよく「投資の話をする場が会社などではまったくない」という話を見聞きしますが、これはやっている人が少ないというのもありますが、IQ的な隔たりがある可能性もあるのかと思わされました。

投資法を教えることで伸びる方もいるでしょうが、IQや遺伝的才能に依拠する部分が多く、それを持っている人があまり多くないのであれば、どの投資法をどのように伝えていくのが最適解なのか、私にはまだ答えがわかりません。