誰もが嘘をついている~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性~

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

ここ最近読んだ本で群を抜いて面白かったのが「誰もが嘘をついている~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性~」です。

よく言われる相場格言「節分天井」が実はデータを取ってみると全く当てはまらなかったり、
暴落の予兆と言われる「ヒンデンブルクオーメン」がここ最近全く予兆になっていなかったりと

相場で定説と言われるものには、実際検証してみると役に立たないものが多々あります。

本書では、相場に限らず、我々が定説であり、当たり前だと思っているものが実は全く当てはまらなかったと言うだけでなく

ビックデータから、我々がネットの世界で発信する情報ですら、本人が気づかないまま全く当てにならない事を教えてくれます。

他にも色々と面白い話がたくさんなので何回かに分けて紹介していきたいと思います。

選挙中の検索データから当選者が事前に予想できたり、うつ病を簡単に治す方法、成功するために必要とされる要素が実は全く当てはまらなかったなど、興味深いエピソードがてんこ盛りです

以下備忘録
2016年にトランプとヒラリー・クリントンが戦った際には、
「トランプ クリントン 世論調査」と検索した人々もいた。
また「クリントン トランプ 公開討論」で論戦の見せ場を探した人もいた。
実際、「トランプ」検索の 12%は「クリントン」という検索語と複合検索されていた。同じく「クリントン」検索の4分の1以上も「トランプ」という語を含んでいた。  私たちは、見たところ中立的なこの検索が、ある人物がどちらの候補に投票しようとしているかを探る手がかりになることを発見した。
どのようにか? 候補名の入力順だ。我々の研究によれば、両候補を含む検索においては、支持候補の名前を先に入力することのほうがはるかに多い。
過去3度の大統領選では、検索語として先に入力された候補が当選している。さらに面白いのは、この入力順は、個々の州の投票動向の良い先行指標になることだ。

エコノミストをはじめとする社会科学者は常に新たなデータ源を探し求めているから、ここで大風呂敷を広げさせてもらおう。私はグーグル検索こそ、人間心理についてこれまで収集された最も重要なデータセットだと確信している。

不安が最も募っているのは、むやみに教育程度が高い大都市だろうと思うかもしれない。
大都会では神経症になりがちだというのはステレオタイプである。
だが不安に関するグーグル検索――「不安 症状」とか「不安 助けて」など――はえてして、教育程度が低く、収入のメジアン(中央値)が低く、農村人口比率が高い地域で多い傾向がある( 15)。たとえばニューヨーク市よりも、州北部の農村地帯のほうが不安をめぐる検索率が高い

私はある地域における鬱についてのグーグル検索データと、さまざまな要因(経済状態、教育水準、教会参加率など)との相関性を調べた。
冬の気候の影響力は他の要因を圧倒していた(3)。冬の間、ハワイのホノルルのような暖かい都市では、鬱についての検索がイリノイ州シカゴのような寒い都市よりも 40%も少なかったのだ。
これは大きな影響だ。抗鬱剤の有効性研究によると、楽観的な研究においてさえ、最も有効性の高い薬剤でも鬱を 20%低減できるに過ぎないとしている。グーグルのデータによれば、シカゴからホノルルに引っ越すだけで、投薬治療の少なくとも倍も冬季の鬱の対策になる。

最近、データサイエンティストのチームが、人類が集めた最大のデータセットであるフェイスブック上の人間関係を解析した。
ある時点で「交際中」の関係にあった膨大な数のカップルを調べると、一部はその後も「交際中」を保っていたが、交際ステータスを「独身」に戻した人たちもいた。そして研究の結論は、共通の友人を持つことは関係が長続きしないことの強力な予兆になることだった。
おそらくパートナーや同じ少人数の人々と夜ごとつるむことは、あまり良いことではないのだろう。それぞれが別の社交集団を持つほうが関係を長続きさせるのだ。

私が検証した疑問は「貧困家庭と中流家庭のどちらで育ったほうがNBAで成功しやすいのか」だった。  たいていの人は前者だと思うだろう。 10 代のシングルマザーの元で育つという苦労が、この競争の激しいスポーツで抜きんでるために必要な根性を養う役に立つというのは、一般通念になっている。
中略
わかったのは、豊かな地域に生まれたほうがNBA入りするチャンスがはるかに高いというものだった。たとえば最富裕地域に生まれた黒人の子供は、最貧地域に生まれた黒人の子供よりも、2倍もNBA入りする可能性が高い。白人の子供の場合、最富裕地域の子は最貧地域の子より1・6倍有利だ。
郡別生誕地、トップ選手の母親の婚姻状況、そして選手たちの名前だ。どの情報源も完璧ではない。だがいずれとも、同じ物語を裏付けている。社会経済学的背景が良いほど、NBA選手として成功しやすいのだ。つまり一般通念は偽である。
中略
データは、中流家庭の両親に感謝を捧げるジョーダンがまさに正しいことを示唆している。貧しい地域のひどい家庭には、NBA級の才能を持ちながらNBA入りできない者がいることも明かしている。こうした男たちは才能も野心も持っているが、決してスーパースターになれる気質を育むことはない。

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