FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

今月は色々とバタバタしていてブログを書く時間が取れなかったのですが、ようやく少し落ち着いたので、投資にも関係する、面白かった本の備忘録をここに載せてみます。

紹介するのは

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

前から評判が良く気になっていたところ、運良く半額セールをやっていたので(今は終了しています)、即購入
最近ようやく読み終わりました。

この本で、わかるのは我々が「悪い数字やニュースにとても影響されやすい」ということ
投資家でも、常に景気の悪化や株価の下落を気にする人がいますが、これは私たちに備わる本能が、そういったものを必要以上に意識するようにできているから。

本書では繰り返し、世の中はどんどん良くなっていることが書かれています。
それを私たちが実感できないのは、なぜなのか? その原因がよく書かれています。

投資においても、人生においても読んで損のない一冊でオススメです。
以下備忘録を兼ねて、一部抜粋

ナビの情報が間違っていたら、目的地にたどり着けるはずがない。
同じように、間違った知識を持った政治家や政策立案者が世界の問題を解決できるはずがない。
世界を逆さまにとらえている経営者に、正しい経営判断ができるはずがない。
世界のことを何も知らない人たちが、世界のどの問題を心配すべきかに気づけるはずがない。

わたしは何十年も講義やクイズを行い、人々が目の前にある事実を間違って解釈するさまを見聞きしてきた。
その経験から言えるのは、「ドラマチックすぎる世界の見方」を変えるのはとても難しいということ。
そして、その原因は脳の機能にあるということだ。

人は誰しも、さまざまな物事や人々を2つのグループに分けないと気がすまないものだ。
そして、その2つのグループのあいだには、決して埋まることのない溝があるはずだと思い込む。

これが分断本能だ。世界の国々や人々が「金持ちグループ」と「貧乏グループ」に分断されているという思い込みも、分断本能のなせるわざだ。

中所得の国と高所得の国を合わせると、人類の 91%になる。
そのほとんどはグローバル市場に取り込まれ、徐々に満足いく暮らしができるようになっている。
人道主義者にとっては喜ばしいことだし、グローバル企業にとっても極めて重要な事実だ。
世界には 50 億人の見込み客がいる。生活水準が上がるにつれ、シャンプー、バイク、生理用ナプキン、スマートフォンなどの購買意欲も高まっている。
そういう人たちを「貧困層」だと思い込んでいるうちは、ビジネスチャンスに気づけないだろう。

生まれたときからレベル4にいる人には、ほかの3つのレベルがそれぞれ大きく異なることを想像するのは難しい。
世界の残りの 60 億人の生活水準を正しく理解するには、相当気をつけないといけない。  
 
 
高層ビルの上から見下ろすと、低い建物の高さの違いがわかりにくい。どれも同じくらい低く見える。
同じようにレベル4の人々には、世界が金持ち(あなたがいる高層ビル)と貧乏人(低い建物)に分かれているように見える。
下界を見下ろして「みんな貧しいんだね」と言うのはたやすい。
車を持っている人、バイクを持っている人、自転車を持っている人、サンダルを持っている人、履くものすらない人の違いがわからなくなる。
 しかし「下界」に住む人にとって、レベル1とレベル2、レベル2とレベル3の違いは非常に大きい。

抜粋ここまで

海外に売上をたてている企業などの商品や顧客を理解するにおいて、本書の言うレベルの違いをしっかりと理解することは投資成績に影響を与えるのではないでしょうか。
本日の紹介はここまで

また後日備忘録を載せていきますので気長にお待ちください。

「もっと言ってはいけない」 その他知っておくべきと思ったまとめ

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回と前々回のブログで「もっと言ってはいけない 」を紹介しました。
*前々回記事 「もっと言ってはいけない」 投資で成功するのは10人に1人?!
*前回記事 「もっと言ってはいけない」 投資教育の新知見まとめ

今回の日記は、それ以外の雑記まとめです。

・人類の体毛が薄い理由が一時期水上で生活をしていたからといった学説
・ユダヤ人のIQが高い理由の仮説、
・政治的にリベラルなひとは保守的なひとに比べて知能が高いというデータ
・日本人を含むアジア人がアメリカで成功しやすい理由
・なぜ男性に成功した投資家が多いのか

など、多岐に渡って、聞いたこともなかった情報を知ることができました。
現在無職ですが、投資家に戻るか、その他新しいことを始めることを始めるにしても、この本をその前に読めたことはとても幸運だったと思います。

以下一部ですが、備忘録的抜粋です

世界を複雑なものとして受け入れることや、自分が「悪」で相手が「善」かもしれない可能性を疑うことは、この単純な世界観をはげしく動揺させる。
それは、陳腐で平板な世界でしか生きられないひとたちにとってものすごく不安なことなのだろう

日本の心理学者の中には怪しげな宗教家のような人がいて、知能テストを差別の道具であると批判する人がいる。知能テストを批判しておくと居心地がよいからだ。
これは日本の文化水準が低く、サイエンスの価値が理解されていないからである。
「一般知能 gは実在しない」というグールドは正しかった。だがそれでも、g を「統計的実在」として知能を科学することはじゅうぶん可能なのだ。

サマーズは、「女性は生得的に知能が低い」といったわけではない。
男と女で知能が優位な分野に偏りがあること(男は空間把握能力や論理・数学的能力に優れ、女は言語能力や共感力に秀でている)と、男の方が知能の標準偏差(分布のばらつき)が大きいことを指摘しただけだ。
これらはいずれも認知科学の多くの研究で繰り返し確認されており、差別的な主張というわけではない。

海洋生物学者のハーディーは、「陸生の大型哺乳類のなかで、皮膚の下に脂肪を蓄えているのは人類だけだ」との記述を読んで、アシカやクジラ、カバなど水生哺乳類はみな皮下脂肪をもっていることに気づいた。
だとしたら人類も、過去に水生生活をしていたのではないか。

ユダヤ人はキリスト教世界ではげしい差別に晒された。そのなかでアシュケナージが生き延びるには、自分たちのささやかな優位性(識字率の高さ)にすがるしかなかった。
そんな苦難を1000年間つづけた結果、多くの天才を生み出す「高知能集団」へと変貌していった。
ここで興味深いのは、アメリカのアシュケナージのIQ(115)が、ヨーロッパのアシュケナージ(110)より5ポイント高いことだ。
その理由をリチャード・リンは、ナチスの迫害に気づいてアメリカに逃れることのできたユダヤ人は、ヨーロッパに取り残されたユダヤ人より裕福で知能が高かったからだとする。わずか 80 年ほど前の出来事で、集団のIQは5ポイントも変わるのだ。

セロトニン遺伝子の発現量が低いひとは周囲の環境に影響されて反応しやすく、虐待を受けたりまわりから支援を得られなかったりしたときは深刻な負の影響を被るが、その一方で素晴らしい環境に恵まれればそこから大きな利益を引き出せる。
これはケーガンの実験とも整合的で、野生系(オリジナル)のL型の遺伝子は「低反応」だが、S型の遺伝子は扁桃体を敏感にすることで脳を「高反応」にするのだろう。
内向的なのは「人ぎらい」なのではなく、相手の微妙な反応を読み取ろうとして疲れてしまうからで、社交的で明るく見えるのは、相手の反応を気にしない鈍感さから生まれるのだ。

日本人は「ひ弱なラン」  セロトニン運搬遺伝子のタイプで、日本人はSS型が3人に2人( 65・3%)を占め、SL型が 30・7%、LL型はわずか4%しかいないという事実は、L型の遺伝子の多いアフリカ系やヨーロッパ系とは文化的・歴史的にだけでなく生得的に異なっている可能性を示している。
こうした遺伝的な偏りは文化(東アジアの稲作社会)への適応から生じ、S型の遺伝子をもつ者が増えることによって、彼らに適したより「高コンテクスト」な文化がつくられていった。
こうした遺伝と文化のフィードバック効果によって、L型の遺伝子は日本社会から急速に淘汰されていった。──日本人は世界でもっとも「自己家畜化」が進んだ民族なのだ。

東アジア系は知能は高いが不安感が強く、目先の利益よりも将来のことを心配する。
「知能」と「意志力(先延ばしのちから)」のこの組み合わせによって、アメリカ社会では短期間で目を見張るような経済的成功を手にするようになった。
医師や弁護士など専門職として成功できるのは、たんに知能が高いだけではなく、「低コンテクスト」が当たり前の社会で、患者や顧客の微妙な表情を読んで的確な応答ができる「高コンテクスト」な能力が優位性をもつからだろう。

日本人の不幸は、遺伝的にストレスに弱いにもかかわらず、文化的に高ストレスの環境をつくってしまうことにある。
そんなムラ社会の閉塞感のなかで、本来はランとして美しい花を咲かせるべき個人が次々と枯れていく。
だがこれは、絶望的な話というわけではない。自分に適した環境に恵まれさえすれば、敏感なS型は(鈍感な)L型よりはるかに大きな喜びを手にすることができるのだ。

トランプ現象が明らかにしたのは、ほとんどのひとは「事実(ファクト)」など求めていないということだ。
右か左かにかかわらず、ひとびとは読みたいものだけをネットで探し、自分たちを「善」、気に入らない相手に「悪」のレッテルを貼って、善悪二元論の物語を声高に語る。
ヒトの脳は部族対立に最適化するよう「設計」されており、直観的にはそれ以外の方法で世界を理解できない。

「もっと言ってはいけない」 投資教育の新知見まとめ

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回のブログで「もっと言ってはいけない 」を紹介しました。
*前回記事 「もっと言ってはいけない」 投資で成功するのは10人に1人?!

今回のブログでは、若い人に投資をどう伝えていくかについて学びがあった点を紹介してみたいと思います
最近多くの成功した投資家の方が、その手法、考え方を広めていこうとしています。

それについては私も大賛成ですが、大体において自分ができたから他人もできるという視点が大勢です。
前回書いたように投資で成功するのに必要な能力を持っている人が1/10しかいないので、以下の抜粋部分を気にかけるべきではないかと思った次第です。

以下抜粋

社会がどんどん平等になれば、生育環境(親の経済状態など)のちがいはなくなっていくのだから、原理的に遺伝率は上がっていくはずだ。
──遺伝と環境の影響がそれぞれ 50%として、生育環境の影響力が 30%に下がれば遺伝率は 70%に上がる。
これとは逆に、どんどん社会が不平等になれば、親が金持ちか貧乏人かで受けられる教育がまったくちがうのだから、生育環境の影響が大きくなって遺伝率は下がるはずだ。──同じく遺伝と環境の影響がそれぞれ 50%として、生育環境の影響力が 70%に上がれば遺伝率は 30%に下がる

大半のひとは、赤ちゃんのときに遺伝の影響がもっとも大きく、成長するにつれて家庭や学校などで多様な刺激を受けるのだから、環境要因が強まって遺伝の影響は小さくなっていくと思うだろう。
だが発達行動遺伝学の研究は、これを真っ向から否定する。もしひとびとの素朴な常識が正しいなら、成長につれて一卵性双生児の類似性は下がっていくはずだが、実際には逆に高まっていくのだ。

教育関係者なら、親のいうことをきいて一所懸命勉強する子どもは最初は成績がいいが、中学受験や高校受験の頃になると、それまで遊んでばかりいた子どもにあっという間に追い抜かれる場面を何度も見ているはずだ。こうした子どもは「地頭がいい」といわれるが、生得的な能力が思春期に向けて徐々に開花していくと考えるならこの現象を説明できる。
それと同時に、世の親たちがなぜ「幼児教育」に夢中になるかもわかる。共有環境の影響力が幼児期・児童期に最大で、そこから減少していく一方なら、子育てが報われるのは子どもが小さいときだけだ。──私立幼稚園・小学校の「お受験」の結果は家庭環境で決まるかもしれないが、思春期になって遺伝率が上昇してからでは親の努力はなんの役にも立たないのだ。

アメリカでは大学教育の投資効果が綿密に計測されていて、高卒で社会に出た場合と大卒資格者の生涯年収の差を教育費用と比較した場合、その投資効果は年率 10%を超えるとされている(日本でも同様の調査が行なわれ、大学教育は年率6~9%との結果が出ている)。
──とはいえ、こうした投資効果が喧伝された結果、アメリカの若者は借金してでも高等教育を受けるようになり、借金漬けになってしまったのだが。

サマーズは、「女性は生得的に知能が低い」といったわけではない。男と女で知能が優位な分野に偏りがあること(男は空間把握能力や論理・数学的能力に優れ、女は言語能力や共感力に秀でている)と、男の方が知能の標準偏差(分布のばらつき)が大きいことを指摘しただけだ。
これらはいずれも認知科学の多くの研究で繰り返し確認されており、差別的な主張というわけではない。

高度化した知識社会では、高いIQは社会的・経済的な成功をもたらす。
だがもうひとつわかっているのは、知能とアスペルガーのリスクとのあいだに強い相関があることだ。IQ130を超えて 10 上がると、自閉症スペクトラム上に乗るリスクは倍になる。
天才と統合失調症のあいだに遺伝的な相関があることも否定できなくなっている。
アインシュタインの次男は統合失調症に苦しんだし、同様の例はほかにいくらでもある。さらにいえば、アインシュタインの家系はきわめて高い知能が平均へと回帰することも示している。──長男は平凡な物理学者として生涯を終えた。

 

上記の抜粋で、私の常識と特に違ったのは
「高度化した知識社会では、高いIQは社会的・経済的な成功をもたらす。
だがもうひとつわかっているのは、知能とアスペルガーのリスクとのあいだに強い相関があることだ。IQ130を超えて 10 上がると、自閉症スペクトラム上に乗るリスクは倍になる。
天才と統合失調症のあいだに遺伝的な相関があることも否定できなくなっている。」
の部分で

投資家として、大きな資産を築ける可能性のひとつにはIQが高いことが必要なのですが、その場合、一般的な幸せと縁遠くなる可能性があるという点
ここは考えさせられました。
詳細は本書を読んでもらうとして、ざっくり本書の意見をまとめると、IQが高すぎると一般の私のような人間と会話がかみ合わない(常に幼児と会話しているイメージ?)ので、それがストレスになるといった記載が見られます。

投資家はよく「投資の話をする場が会社などではまったくない」という話を見聞きしますが、これはやっている人が少ないというのもありますが、IQ的な隔たりがある可能性もあるのかと思わされました。

投資法を教えることで伸びる方もいるでしょうが、IQや遺伝的才能に依拠する部分が多く、それを持っている人があまり多くないのであれば、どの投資法をどのように伝えていくのが最適解なのか、私にはまだ答えがわかりません。

「もっと言ってはいけない」 投資で成功するのは10人に1人?!

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前作「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」で、残酷すぎる真実で遺伝に対する価値観を揺るがし物議を呼んだ橘玲氏が、続編「もっと言ってはいけない 」を出したということで遅ればせながら、読んでみました。

今回は個々人の遺伝差ではなく、遺伝学的にみて、「人種」のちがいに意味がないけれども。「大陸系統」には、集団遺伝学的にみて明らかな偏りがあるという点に多くの部分を割いており、前回ほどパンチはなかったというのが個人的な感想です。

とはいえ、相変わらずの氏の身も蓋もない記述は今回も面白く読ませていただきました。

個人的に、非常に勉強になったのは以下の記述です。

①日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。
②日本人の3分の1以上が小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
④ 65 歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。

①先進国の成人の約半分( 48・8%)はかんたんな文章が読めない。
②先進国の成人の半分以上( 52%)は小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③先進国の成人のうち、パソコンを使った基本的な仕事ができるのは 20 人に1人(5・8%)しかいない

以上の抜粋部分は非常に考えさせられました。
というのも、投資のおいて必要なセンス(私にあるかどうかこの際置いておいて)を持つ日本人は、この本の通りだとすると日本人の一割もいないということになるからです。

ファンダメンタル分析、テクニカル分析をするにしても、イベント投資をするにしても過去のデータの分析解析、収集などが必要です。

②日本人の3分の1以上が小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。

が事実だとすると、PERやPBRの概念から、その先の売上における利益率の分析、バランスシート内の資産を把握することは、一般的に高度な知的作業になります。
その前に1/3はそもそも文章が理解できないのかもしれないことも加味すると、投資の考えをしっかり理解して投資ができる人間は一割以下ということになります。
(分析にパソコンを使うとして、かつ資産がある程度あるという条件です)

別のページで

産業革命以降、私たちは「知識社会」という人類がこれまで体験したことのないまったく新しい世界を生きることになった。
そこでは「知能」という、狩猟採集時代はもちろん中世ですらたいして重視されてこなかった能力によって人生の成功と失敗が大きく左右される。
なぜなら知識社会とは、その定義上、知能の高い者がもっとも有利になる社会だからだ。

とあり、「知能」という能力があるかないかだけが過剰に影響を与える世界に我々は生きており、その中でどう振舞うか、そこがポイントになるということなのでしょう。

ちなみに出版の世界では漫画を除くと、100万部が大ベストセラーといわれます。
日本人の1%が買っているだけでなぜベストセラーなのかと思うこともあったのですが、本をまともに読める人が1割なのだと極端に仮定すると、10人に1人が買っているわけで、やはりすごいことだったのだと気づかされました。

あくまで私が読んだうえでの直感的感想ですが、投資で長期に成功する人間は1割程度というのは、この辺にあるのかもしれません。
また別の日に紹介予定ですが、本書「もっと言ってはいけない 」では、投資に対する考え方の他にも、

・なぜユダヤ人に数的能力が高い人間が多いのか?
・なぜ男性に凄腕投資家が多いのか?
・IQが高すぎると幸せになれない

など、多くの興味深いトピックがあり、その辺りもおすすめです。

この週末にぜひ読んでみてください!

イベントドリブントレード入門 IPO編

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回「イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略」の一部を紹介しましたが、今回もその続きです。

難しいと言われるIPOのセカンダリーですが、詳細に検証するととても単純な投資方法が見えてきました。

本日IPOの1銘柄が乱高下しましたが、初値の値段から、ある程度今日の値動きが読めたと言ったら信じますか?

本書で学べることは

・上場して一年間でもっとも値上がりするのは、どんな初値がついた時か?
・初値の位置は1年以上たっても、株価に影響を与える。
・経常利益とセカンダリーの相関
・仮条件はどう使うべきか?
・セカンダリーで買うなら○○に上場した銘柄

などなどです。全部は抜粋しませんが、上記の学び分も含め。本書で参考になった点を抜粋してみました。

以下抜粋

図表6-1 は、初値から245営業日(約1年)後までの初値騰落率別の折れ線グラフです。
初値を100として指数化しています。1年後の数字を見ると、最も値上がりしたのが、初値騰落率100%から150%の銘柄群です。
これに対して最も成績が悪いのは、150%超~200%の銘柄群です。続いて悪いのが200%超の銘柄群です。このグループは、時に上場後3カ月以内の短期でみると最も成績の悪い集団になります。

結論としては上場後初値が公開価格に対して高いほど、その後の株価は上昇しない、ということになります。
これは上場の際の過熱がその後のセカンダリーに悪影響を及ぼしていると考えられます。しかも短期だけでなく、1年後でも未だその影響が残っているというのは、意外な結果でした。
IPOの際の人気銘柄は、セカンダリー売買では避けるべき銘柄で、セカンダリー売買としてIPO銘柄を購入するなら、初値騰落率が低い方がその後上昇しやすいというわけです。

図表6-12 は、上場前経常利益を5つのグループに分けた、初値から245日後までのグラフです。グラフ右端の245日後で見ると、経常利益が高いグループのパフォーマンスが良いことが分かります。
特に経常利益が20億円を超えているグループは、堅調に右肩上がりになっているのが分かります。そして経常利益が下位のグループではパフォーマンスが悪いという特徴が出ています。上場前の経常利益が1年後の株価にも影響していることには少し驚きました。

仮条件の下限で決まった新規公開株を公募価格で買って、初値で売るとすべてのケースで、ゼロまたはマイナスになったわけです。実際に売る場合は手数料が必要ですから、すべてのケースで損をしたことになります。

仮条件の最高額と最低額の間で決まったケースも、1例を除いて、公開価格を初値が上回りませんでした。
仮条件で需要がなかったのですから、仕方がないのですが、実際にはこのような新規公開株は証券会社が売りさばこうと営業をかけまくることがよくあります。
もし、あなたに証券会社の営業からIPOのお知らせがあったとしても、仮条件の上限で決まった株でなければ、初値が公募割れを起こす可能性が高いので断ったほうが無難です。危険なIPOのフィルターとして使うと良いと思います。

東証二部銘柄は、IPO銘柄の中では非常に地味です。上場初値の上昇はあまり期待できない銘柄も多く、IPO投資家は、東証二部銘柄を避ける傾向すらあります。
このようにIPOの際にはあまり注目されない銘柄群ですが、上場後少し経ってから、じりじりと値をあげるという傾向です。初値が高くないというのもその後の上昇には有利なのでしょう。
グラフを見ると上場後1カ月くらいから買い始めるのが良いようです。

抜粋ここまで

イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

先日のブログ「投資本を読んで、著者を追うこと」でも紹介した、私が追い続けている投資家羽根氏が新たに投資本として「イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略 」を書いたというのでさっそく読んでみました。

イベント投資は語りつくされたという向きもありますが、これを読むとまだまだお宝の種はそこかしらにあるようです。
著者は、専業投資家ではなく、「兼業投資家で、毎年確実に利益を積み上げていく」という理想のスタイルを達成しています。

昨年の下げで痛みが多かった兼業投資家の方はぜひ読んでみてください。安定して収益をとる考えと手法、両方が本書には載っています。

学術論文を読み解き、企業情報を探すため、地方の古本屋で〇〇を探し、立会外分売の戦略を組み立て、過去のIPOを分析した結果〇〇な銘柄が利益になることを突き止めるなど、投資家として読むと興奮が止まらない一冊です。

オススメすぎる一冊です。

以下、私のメモ(長くなったので本日は前半部分から)

イベントドリブンは、これらのファンダメンタルズとテクニカル、どちらにも属しません。イベントドリブンでは主に「需給」をみています。需要と供給のバランスが崩れたときに利益を上げるチャンスがあります。例えば「必ず買わなければならない。売らなければならない」、こんな状態の投資家がいれば、当然需給は崩れます。

インデックスファンドは指数に連動させるために、どれだけ高くなっても買わなければならないし、どれだけ安くなっても売らなくてはならない事態が普通にあるということ

立会外分売で株を放出する側の事情として、売出しよりも立会外分売の方が、手続きが簡便(有価証券届出書が不要)なため、時間や手間がかかりません。
このため、比較的、実施頻度が高いと考えられます。また投資家側にとって公募増資や売出しは、値決めから受け渡し日(この日から売却可能)まで1週間以上空きます。そのために、この間の相場変動リスクを受けてしまいます。
しかし立会外分売の場合は、値決め日翌日に売却することができます。また、公募増資や売出しでは、応募申し込みの締め切りが値決め日の数日前になりますが、立会外分売では、分売当日の寄付き前、午前8時頃に設定している証券会社が多いのです。
これは前日の欧米市場や夜間の為替市場が終了している状態であるため、例えば欧米市場が暴落していれば、立会外分売の申し込みを見送ることができます。投資家側からは変動リスクが少ない上に資金効率が良いということになります。

立会外分売に応募する場合、まずは分売される銘柄が貸借銘柄か否かを確認します。これが貸借銘柄なら応募して当選を待ちます。
また分売が、東証二部銘柄であれば、値上がりする期待値が高い銘柄になりそうです。勝率を優先するならば、東証一部銘柄も良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか。私たちトレーダーにとって有利な立会外分売と、そうでない立会外分売の違いがデータを分析することで明らかになったと思います。

特別配当付きTOB
2017年実施されたカルソニックカンセイ(7148)のMBO は、少し変わったスキームで行われました。
TOB価格は、1,860円ですが、570円を特別配当として実施し、実際の買い取り価格は1,860円から配当分を引いた1,290円とする、というものです。
どうやらカルソニックカンセイの大株主に税法上のメリットがあるスキームにしたようです。
我々投資家側から見た場合、配当と買取り価格の合計で同じならば良いのではないかと思ってしまうのですが、少々問題があります。というのは、特別配当のうち、資本を取り崩して行われる「みなし配当」分は、税金が源泉徴収されてしまうからです。そしてそのことが、TOB発表後の株価に影響を与えたようです。

先日海外の機関投資家の優待を預かっていた信託銀行の行員が、横流しをして金券ショップで換金していたという事件がありました。優待の品は破棄する予定だったらしいです。この時もこの行員の罪状は、横領ではなく脱税でした。破棄する予定のゴミは横領にはならないということでしょうか。何にせよ外国人投資家向けの優待は、信託銀行でゴミになってしまうという事実が明らかになった事件でした。

株主優待が株価に与える影響については、学術的な論文も複数発表されており、例えば『証券アナリストジャーナル』の2017年10月号には「株主優待が株価にもたらす独自効果」というタイトルの論文が載っています。これによれば、「株主優待の廃止と増配を同時発表しても、負の累積超過リターンがみられた。」とあり、正に今回のケースのような事例

投資本を読んで、著者を追うこと

こんにちは、ヘッタチャンです。

ビジネス書(?)を書いて、投資本を書いたことのない私ですが、
それなりに投資で成功できた理由の一つに、本を読んで、その著者のセミナーやDVDを見て聞いて

・本でわからなかったこと
・その後相場やルールが変わった点
・その投資法の出版後の運用成績がどうなったか

あたりをキャッチアップしていたことが一つ理由になるかとふと思いました。

エンジュクさんだと、上総介さん、avexfreakさん、JACKさん、斉藤さんら他私をのぞく豪華メンバーが日々投資法とその結果を載せていますし

そうでないところでも、投資本の著者さんのセミナーやDVD、新著などで、投資法のキャッチアップをしています。

最近だと
以前名著「サヤ取り入門」で紹介した羽根さんが数年ぶりに「イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略」を出されたりしていますし
*この本はめちゃくちゃ参考になるのでまた別途後日紹介します。出版記念セミナーもあるみたいです。

昨年ブログで紹介した「10倍株との出合い方」のDUKE。さんは、この本をさらに煮詰めた講演を来月されます(個人的に、これは必聴かと思ってます。)

逆に投資法を追っていると最近は知れ渡って、以前ほどリターンが得づらくなってきた投資法などもあって、この辺を上手いこと取捨選択できるとさらなるレベルアップが出来るようになるのではないでしょうか?

私自身は無職になっって半年、今まで出来なかった投資法がかなり出来るようになったのでその辺を取捨選択している日々です。
ディーラーだから出来た投資法で、無職になったことでリターンが得づらくなってきたものも実はあったりで、捨てるものもあり、日々勉強です。

今月は新しい投資法がそこそこ形になってきたので、こんな事を書いてみました。
フラグ的には、来週こっぴどくやられそうですが苦笑

因果の歴史がまた1ページ、めでたくなしめでたくなしっと

生涯投資家

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

しばらく前に、ツイッターなどで多くの投資家さんたちがつぶやいていた村上世彰氏の「生涯投資家」がkindleで読めるようになっていたので、さっそく読んでみました。

割と多くの投資家の方が絶賛されていたのですが、
私としては、彼が目指す理想の高邁さと、その理想の高さゆえに疎まれる点がわかるなという印象でした。

清濁併せ吞むという言葉がありますが、清だけを付きつける改革は、特に日本という国では受け入れがたいのでしょう。

成功されている投資家さんで投資については凄腕だけど、私生活については「アレ」な方もいます
彼らに道徳を説くの近いのというか。

市場で上場しているからこそ、資本の効率を高めるべきというのは正論です。

同じ様に
「せっかくこの世に生を受けたのだから、もっとより良き人生を生きるべきだ」
と他人に強要されたら、どんな気分になるか、しかも自分自身が落第生だと自覚しているときに、です。

村上氏は今でも納得していないようですが、人に後ろめたいことなく生きていると胸を張っている人間が、そうでない人間を責める、そこに共感は生まれないでしょう。
やはり、陰に陽に画策しないと、既得権益は打破できないものなのだと思いますし、それを打破するより既得権益側に立つそういう戦略もありうると思わされました。
*なお現在無職ですので念のため(笑)

少し前に、落合陽一氏の「日本再興戦略」を紹介しましたが、アメリカ式の礼賛一辺倒もまた違うのではないかと改めて思いました。

また、投資としては、理想に共感しながら、あっさりと利食いして、村上氏との共闘を見限った海外ファンドの話や、その後懲りて、銘柄をひそかに買い集める手法、上場廃止の決まった西武鉄道への投資など、投資への考えも参考にもなりました。

裁判所が完全に古き日本を忖度した判決を出すことや、その因果が子供にも影響を与えた点も含めて(意図的かはわかりませんが、かなり後味悪い話です)、読んでおきたい一冊です。
なお、現在著者の村上氏は、シンガポールに移住し投資でリタイアしつつ、さらに投資をしているようで、一般人からするとうらやましい生活をされているようです。

以下メモ

アメリカの投資家のお金を預かってみると、驚きの連続だった。日本の投資家は私の理念に賛同して出資をしてくれたが、アメリカの投資家は違う。
まず理念を説明すれば、「日本の資本市場を変えたいという君の理念はわかったが、実際にはどうやっていくら儲けるんだ? どうやってエグジットする(利益を確保する) んだ?」と必ず聞かれ、
「日本の資本市場をどう変革するかなんて、私には興味がない。とにかく儲けてこい」とだけ言われた。
彼らは極めてシビアかつビジネスライクで、いくら儲けたかの数字のみですべてを評価する。二〇〇〇年の訪米時に、私の理想論が響かなかった理由がよくわかった。

 

負けるはずなどなかったのに、なぜ負けたのか。原因はわからなかった。二〇〇二年八月、東京スタイルの中間決算時点の株主名簿を取得してみたとき、ようやくその理由を知った。
なんと、頼りにしていた外国人株主の割合が、四〇%から二〇%後半まで大幅に減っていたのだ。彼らは、プロキシーファイトが始まって東京スタイルの株価が高くなったのを見て、ここぞとばかりに株を売り払っていたらしい。私は、自分の読みの甘さを悔やむほかなかった。

 

何をもってインサイダーに該当するのか」という議論は、ひとまず置く。
裁判の一審では、裁判官から、
「『ファンドなのだから、安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前』と言うが、このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるを得ない」 と、すべてのファンドの運営を否定するような言及までなされた。
判決は、罰金三百万円と追徴金十一億四千九百万円、そして懲役二年の実刑が宣告された。二審では、「当初からインサイダー情報で利益を得ようとしたとはいえない」として執行猶予三年がついたが、結局のところ、最高裁で有罪が確定した。

 

有価証券報告書虚偽記載の発表があった二〇〇四年十月十四日から、上場廃止となった十二月中旬まで、株価は二百円台後半から四百円で推移した。
西武鉄道は、創業家の堤家とその関係者が発行済株式総数の八割以上を保有しており、もともと出来高の非常に少ない銘柄だった。ただし上場廃止決定からの二カ月は、出来高が発行済株式総数の十数%に達した。
そこで私のファンドが数%の株を取得すると、堤家に次ぐ第二位の株主となった。株式を運用するファンドや年金は、上場企業であることを保有の条件としている場合が多く、上場廃止になる前に市場でどんどん売却を進める。
一方で私のファンドは、上場を保有の条件としていない。期待値が非常に高いと考えて、必死に投資を行なった結果だった。

 

少しテクニカルな話になるが、その当時私のファンドは特例報告者として、大量保有報告を行なうタイミングは月二回の定期となっていた。
しかし、五%の大量保有報告の提出によって「村上ファンドが買っている」と世間に知れると、多くの人がその株を買いに走り、途端に株価が吊り上がってしまう。私たちは投資のコストを可能な限り低く抑えるため、五%を超えてから大量保有報告を提出する期限までの短い間にどうやって多くの株を集めるか、工夫しなければならなかった。
世間からは、買い方がひどいとかずるいなどと言われていたようだが、「いかに安く仕入れて高く売るか」は、どんな商売においても根本だ。あくまでルールに則って、その中で何ができるかを考えるのは当然だ。
阪神鉄道本社に加え、完全子会社化によって二〇〇五年十月一日付で上場廃止が決定していた阪神百貨店の株式も買い進めた。すでに株の交換比率が決まっていたため、どれだけ買い進めても阪神鉄道以上の株価には絶対にならず、買えば買うほど売りも出てくる状態だった。その仕組みは、さらにテクニカルな話になる。阪神百貨店の株を五%ギリギリまで買うと、私の名前は出ないまま、阪神鉄道の株を実質一〇%買ったことになる。
なぜなら、阪神百貨店が子会社化されて上場廃止になったとき、阪神電鉄の株に換わるからだ。阪神百貨店を五%まで買い進め、大量保有が提出されるまでに一挙に一〇%、二〇%と買えるだけ買い増せば、それがすべて阪神電鉄の株に換わることになっていた。  同時に、償還が二〇〇五年九月と間近に迫っていた阪神鉄道発行のCB(転換社債型新株予約権付社債) の購入も進めた。CBは株ではないから、転換しなければ表に出ない。そうやって少しずつ、大量保有報告書提出の必要のない方法を考えながら、阪神鉄道の持ち分を増やしていった。

 

投資を通じて多くの企業の経営陣と意見交換をしてきたが、古くから上場している名門企業ほど、このようなぬるま湯感覚が根付いていることが多かった。
心地のいい夢を見ている最中に上場企業であることの現実を突き付けた私は、突然冷たい水を浴びせて夢を終わらせたような、とんでもなく不快な思いをさせた嫌な人間でしかなかったに違いない。
上場企業として目を覚まして現実を見ることよりも、私に対する怒りや不快感が先に立ってしまったように感じられて、今でも残念で仕方がない。

 

ISSのモンクス氏は、既得権益の中で生きる人々から裏切り者扱いされていた。KKRのクラビス氏は「乗っ取り屋」と呼ばれ、彼を揶揄した映画まで作られた。
しかし彼らの功績を、私は高く評価している。米国の株式市場が成長し続け、日本よりはるかに高い価値を保っているのは、彼らのような存在が市場に対して行動を起こして戦い、コーポレート・ガバナンスが機能する環境を築いてきたからだと思っている。アメリカの社会には、行動によって世の中を大きく変えていくダイナミズムと、それに対する憧れがあるのだと思う。
だから日本企業のPBRは平均で一なのに、アメリカ企業のPBRは平均三なのだ。日本の株式市場は五百兆円しかないのに、アメリカには二〇〇〇兆円ある。アメリカの年金の収入源は株式市場への投資で、きちんとリターンを得ている。日本はどうなのか。一九九〇年には、日本とアメリカの株式市場の規模は同じだったことを忘れてはならない。

 

IT企業への投資にあたっては、「待つ」ことが重要だと感じる。
Amazonのベゾス氏は「待つのは平気」と言い切っている。赤字が続いてもひるまず、事業拡大のための投資を積極的に行ない、サービスの改善や試行錯誤を繰り返して「待つ」のだそうだ。
投資からリターンまでの期間は、もちろん個別に異なるものの、大体五年から七年を考えているという。実際にAmazonは、上場後六年間も赤字決算を続けた。一方で売上は上場後の急成長以降も、年率三〇%前後というスピードで成長していたから、大きな投資によって、事業が目覚ましく成長していたことは間違いない。
生み出した利益を次なる投資へと遠慮なく回すため、最終的な利益は赤字、もしくは売上に比べるとかなり小さいものとなるのだ。近年でも赤字を出すことはあるが、過去の経緯から投資家には、さらに成長を加速させるプラスの要素と映るほうが多いようだ。株価は多少の上下はあるものの、右肩上がりで推移を続けている。

 

私は何度も繰り返し、「どのような資金計画になっていて、投資するとすればIRR(内部収益率) でどのくらいを見込んでいるのか」といった、資本政策に関する質問を投げかけた。
ところが藤田氏は、将来の事業の構想はいろいろと語ってくれるが、具体的な資本政策になると「そういうのはよくわかりませんが、今後の事業としては……」とあいまいになってしまい、「三年待っていてください」と何度も言われた。

 

私は投資先の企業に対して、最初にこうヒアリングする。
「たくさんの手元キャッシュや利益を生み出していない資産をお持ちのようだが、これらを今後の事業にどのように活用していく計画なのか」
資金を眠らせて世の中への循環を滞らせることこそ、上場企業がもっともしてはならないことだと思っているから、必ずこの質問をするのだ。しかし明確で納得のできる回答は、ほとんど得られない。明確な回答ができる企業なら、そもそも使途の不明な多額の資産を抱え込みはしないから、当然ではあるのだが。

 

私は裁判で、「誰かがどこかの会社の株を五%以上買いたいと言っているのを聞いたら、その誰かの経済状況や実現可能性に関わらず、インサイダー情報とみなされるのか?」という点を争った。
しかし五年もかかって確定した判決は、「公開買付け等の実現を意図して、公開買付け等又はそれに向けた作業等を会社の業務として行う旨の決定がされれば足り、公開買付け等の実現可能性があることが具体的に認められることは要しないと解するのが相当である」というもの。
誰かが大量に株を買えば、対象企業の株価に影響を及ぼす可能性がある。だからこうした情報も、インサイダー情報と同じ処罰の対象にするという位置づけだ。
遠い将来から振り返ってみた時、私にだけ適用された判例になるのではないか、単なる「村上バッシング」だったのではないか、とさえ疑ってしまう。「あの時いったい何が起きていたのか」といまだに思う。
十年たった今でも、何度考えてみても、違和感をぬぐえずにいるのだ。

 

私は多くの批判を受けてきた。その原因として、自分の信念を信じ、その信念に自信を持ちすぎて、早急に物事を進めすぎた場面があったことも、今になって振り返ると否定できない。
しかし、その方法論や私の言動に賛否はあっても、私が目指してきたことは常に「コーポレート・ガバナンスの浸透と徹底」であり、それによる日本経済の継続的な発展である。
そのことを、この本を読んでくださった方に少しでもご理解をいただければ、幸いである。

抜粋ここまで

歴史は繰り返す 株価も繰り返す

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回サンバイオの大幅安をリアルタイムで記事を更新しました。
その前にアキュセラという銘柄で同様の値動きがあったわけですが、価格推移はかなり似通っており、まさに今回のタイトルの「歴史は繰り返す、株価も繰り返す」でした。

この歴史を知ることが投資で勝つことにつながるとしたら、エンジュクで私が真っ先に思い出すのが上総介さんです。

2億以上の資産を持ち、年4回海外旅行、年10回は国内旅行にいき、1か月夏休みを取っても、その間に600万稼いでしまうという誰もがうらやむ生活を実現している凄腕投資家
13年間負け無しという不敗の伝説は未だ破られていません。

投資についての考え方は、氏の名著「稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓」で語られているのですが
*31件のカスタマーレビューで☆4と高評価、印税を全額寄付に回すなど著者の高潔な人格も伝わってきます^^


其の実践方法についてのDVDがこのたび再度発売されるとのこと

まずは登録だけでもみられる三つの動画を以下のリンクからぜひご覧ください
上総介さんのすごさがわかることまちがいなしです。去年の相場で大きく損失を被ってしまった方も少なくないと思います。防御主体の投資法を知る良いチャンスとなること請け合いです。

上総介の真の投資家養成講座

海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

無職になって、早半年、なんとかトレードでプラスを維持できています。
が、いつ体調を壊したり、トレードができない環境になったり、そもそもトレードで勝てなくなることもあるので、資産の一部をREITで運用しています。

REIT関係でいくつか本を読みましたが、とてもわかりやすくかつ内容がしっかりしていた「海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書」を今回紹介します。

参考になった一説

海外には、リスクをとらずとも高い金利を得られる国も多くあるため、国債や預金よりも何%ポイント有利だな。という計算をかならずして、今回の例のように、 12%の利回りと聞いたときに、無リスクで取れるのが 10%で投資リスクの見返りが2%と分解して考える くせをつけることが重要

2014年現在、ほとんどのJ−REITは物件価格に対して半分程度の自己資金を拠出し、残り半分は銀行借入に頼っています。  このような場合、借入比率は 50%です。 REITの世界ではLTV(Loan To Value) 50% といいます。

近年の J-REITでは、「負ののれん」や「投資信託協会の規則」という会計上のルールを利用することにより、当期利益を超える分配金を出すことも認められており、分配金はかならずしも当期の賃料収入が原資とは限りません。

REITの実力を評価するためには、どのような点に着目すればいいのでしょうか。ひとつは、 NAV(Net Asset Value)とよばれる解散価値に注目してみましょう。
ニューシティー・レジデンス投資法人が破綻した際、私が自信をもって買い向かうことができたのも、この解散価値を計算したためです。

もうひとつ REITを評価する際に見ておきたいのは、「保有している物件からどれだけの賃料(から経費を引いた利益)を得られているのか」を示すNOI(Net Operating Income)と、それを不動産取得価格で割り算した、NOI利回り(単年度利回り) という指標

J−REITは、保有する不動産資産の本来的な価値を超え、実力以上の評価をされることがあるのでしょうか。
現在のJ−REIT各社が、NAVを大幅に超えて買い進まれているのは、日銀の買い入れによる下支えがある安心感にくわえ、REIT保有者の多くは投資信託経由の個人投資家、地銀や信金など不動産評価に慣れていない初心者投資家であることも影響していると思われます。

私はこの本を読んで、JAPAN-REIT.COMをあらためて、しっかり見るようになりました。
低格付けのREITの中には利回り6%を超えるものもあり、いまだ投資妙味があるので、ぜひ今回紹介した「海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書」を参考によい銘柄に、出会ってもらえたなら幸いです。