【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2014年 2月号 米国の実例からみるインフレと株価

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の9回目アーカイブのサブ記事をアップです。
米国の消費者物価指数の伸びとダウ工業株30種平均株価の伸びを比較した記事です。

結論から言うと株式投資の圧勝です。
この記事を書いていた2013年から2018年までに、日経平均の伸びと物価の伸びも日経の圧勝です。
当時の書いた記事が結果的に正しかったようでほっとしています。

当時の記事は以下の通りです。

インフレが続いてきたアメリカの株価はどう動いてきたのでしょうか?

右のグラフは、ダウ平均とCPI(消費者物価指数)の動きを示したものです。
第1次世界大戦、第2次世界大戦、ベトナム戦争といった戦時に株価はボックスに停滞し、戦争が終わるとダウが何年にも渡って上昇し続けるのが見て取れます。
そして、物価の上昇率(CPI)よりも株価の上げの方がはるかに大きいのがわかるでしょう。

ダウは約15年かけて5倍になるタイミングが数回あります。

本当に恒常的なインフレが、日本に起こるのであれば、日本も同様の動きをする可能性があるのです。よく「日経平均は3万円を目指す!」とか「来年の日経平均は5千円まで暴落する」といった無責任な予想をききますが、1年というスパンではアレな予想でも、10年というスパンで見れば、それらの予想も起こりうるのです。

もしインフレが来たら場合、株価や物価がどのように動くのか、知っておき、ある程度の資産をインフレで利益が出るように分散することの重要性を右のグラフは証明しています。

インフレ

抜粋ここまで

10年以上の長期でみればここから日経平均が5万と言うこともありうるということは記憶の隅にとどめておいた方が良いかもしれませんね。

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2014年 2月号 インフレに負けない投資法

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の9回目アーカイブをアップです。
今までの連載と違って、今回の記事は、インフレに負けない投資法です。

この記事は今でもよく書いたなぁという記事です。
ある程度の資産を貯めたのであれば、その後は積極的に運用をしなくても論理的にはなんとかなるはずというのをわかりやすく書いたつもりです。

自分が今無職で積極的に投資をしなくても、それほど焦っていないのは以前この辺りを調べたからだと思っています。
皆さんの役にも立てば幸いです。

当時の記事は以下の通りです。

今回のテーマは「インフレに負けない思考法」です。

今年日経平均は50%近く上昇。円安も進み、海外でも国内でも投資をされているほとんどの方々には、良い1年だったと思われます。私の周りのもこの相場で一財産を築き上げ、世間一般から見ればもう働かなくてもいいというセミリタイヤも可能という方々がかなりおられます。

ただそういった方々が実際にセミリタイヤをするかというとさにあらず、何億、何十億とあっても投資を続けています。なぜかと聞くとインフレで資産が目減りするのが怖いと多くの方が声を揃えます。

書店を巡ると、資産運用コーナーには、「来るべきハイパーインフレに備える」とか「国家破綻の前に資産を逃がせ」と云った人々の不安を煽る本が、「アベノミクス相場で儲ける」とか「オリンピック10倍銘柄はこれだ」といった投機本と一緒に所狭しと並んでいます。

これでは、お金がいくらあっても安心出来ないのもわかります。将来の不安と、折角資産を増やせるチャンスを逃すかもしれないという二つの不安に挟まれているのです。

さて、果たしてインフレとはどういったものなのでしょうか?インフレが来ると本当に資産は目減りするのでしょうか?

失われた20年といわれる長い時間の中で私たちは物価が恒常的に上がり続けるという状態がすっかりわからなくなりました。なので過剰にインフレという言葉に反応しすぎているように思えます。

とある社会人向けセミナーで「インフレに一番弱いのはサラリーマンです!インフレに負けないためにもっと稼げるサラリーマンになる必要があるのです。そのためには、私の言うことを聞きなさい」(意訳)と何も知らない20-30代の社会人を脅して、高い受講料をせしめている会社を見ました。経済を少しでもかじっていれば、これが大嘘だというのがわかります。

むしろサラリーマンほど本来インフレに強い職種はありません。一般的なインフレでは、物価の上昇に併せて給料が上がっていくのが普通だからです。一方、年金額が決まっている年金生活者や、資産を取り崩して生活する退職者は、インフレに弱い存在です。

そういう意味で、数億あってもセミリタイアできない人たちの不安もわからないではありません。
しかし、実は歴史を遡って調べてみると恒常的なインフレでも、資産を減らさない方法というものが、とても簡単なやり方でいくつもあるのがわかります。

そのひとつが銀行の定期預金です。今は雀の涙のような銀行の預金金利ですが、本来の定期預金の金利はほぼインフレ率と連動するものでした。つまりインフレ率が5%なら、銀行の定期預金の金利も5%だったのです。なので一年もの定期預金を毎年切替えるだけで、銀行に預けているだけでも資産が減ることはなかったのです。(現在、金利が低いのは日本がインフレではなくデフレだったからで、むしろ金利がゼロでも預金の価値は上がっていたのです。)

同じような考えの商品に物価連動国債があります、これは物価が上下に連動して、元本が変わる国債で同様にインフレに強い商品です。

そして最後が日経平均かTOPIX連動のETFまたはファンド(投資信託)です。インフレになると株価があがるのが通常なので、これらのどれかを買っておけば、インフレに伴い、値段が上がり、資産の目減りを防ぐことが出来るというわけです。というよりも過去の事例ではインフレ率より良いリターンであることが多いです
(詳細は次回コラム参照)。

というわけで、単純なインフレであれば(国家破綻などは除く)、いずれかに資産を預ければ、資産価値はある程度守れるという訳なのです。では、今回はこの辺で。

抜粋ここまで

文中に出た物価連動国債ですが、日本物価連動国債ファンドはいくつか売買できますし、最近では世界物価連動のファンドも日本で買えるようになっています。
興味のある方は、どうぞ調べてみてください。

なお、以下は日本物価連動国債ファンドの2013年からのチャートです
物価連動国債ファンド

これを見る限り物価上がってませんね、当時の心配は杞憂と成りました。
もちろん今後も物価が上がらないとは限りませんが

いつの時代も不安をあおる本が売れ、それに併せて私たちは踊ってしまうものですね
(当時上記のファンドを買いました)

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2013年 12月号  五輪の2〜3年前から株価は上がる?

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の8回目アーカイブのサブ記事をアップです。
いよいよ2020年に迫ったオリンピックですが、開催国の株価は上がるのか?というのを治当時検証してみました。

北京五輪の値動きの二の舞にならないといいなぁというのが、改めて読み直した私の感想です。

当時の記事は以下の通りです。

<a href=”https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00FPT39KY/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00FPT39KY&amp;linkCode=as2&amp;tag=deitoredanosh-22&amp;linkId=e6f965e9d6dd98fe2ce1270aee50bb41″ target=”_blank”><img src=”//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;MarketPlace=JP&amp;ASIN=B00FPT39KY&amp;ServiceVersion=20070822&amp;ID=AsinImage&amp;WS=1&amp;Format=_SL160_&amp;tag=deitoredanosh-22″ alt=”” border=”0″ /></a><img style=”border: none !important; margin: 0px !important;” src=”//ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=deitoredanosh-22&amp;l=am2&amp;o=9&amp;a=B00FPT39KY” alt=”” width=”1″ height=”1″ border=”0″ />

本当に夏季五輪の開催が決まった国の株価は上がるのかどうかを調べてみました。右下のグラフがその結果です。

調べたのは2008年の北京五輪、12年のロンドン五輪、16年のリオデジャネイロ五輪の3大会。2020年の東京五輪は開催から約7年前に開催が決まったため、この三大会についても、開催の約7年前を基準に株価の推移を見ました。

<a href=”http://money.enjyuku-blog.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/gorin.jpg”><img class=”alignnone size-full wp-image-7252″ src=”http://money.enjyuku-blog.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/gorin.jpg” alt=”gorin” width=”611″ height=”439″ /></a>

3件という少ないサンプルなのですが、開催の3年前から2年前のあたりで株価の上昇が起きるように見えます。ブラジルも約2年前に当たる今、上昇しつつあります。ただこれは、この間に起きたリーマン・ショックやサブプライムショック、米国の金融緩和による世界的な株価の上昇などを一切考慮に入れず、単にチャートを見ただけの結論です。ただ、五輪開催が決まったからといって、その後の株価が右肩上がりにはならないことは一目瞭然です。

9月の日本株市場は、五輪決定を好感して株価がかなり上がりました。この効果がイギリスのように長く続くと良いのですが、はてさて。

抜粋ここまで

2013年からの日経平均とTOPIXのチャートは以下の通りです

<a href=”http://money.enjyuku-blog.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/2013-2018225TOPIX.png”><img class=”alignnone  wp-image-7253″ src=”http://money.enjyuku-blog.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/2013-2018225TOPIX.png” alt=”2013-2018225TOPIX” width=”607″ height=”263″ /></a>

うーん、この記事を書いてからでも紆余曲折はあれど上ですね。
しかし2016年半ばからの上げピッチの速さが。。。
あと2年上がると良いのですが、神のみぞ知るですね

タイムマシーンで戻りたい今日この頃です笑

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2013年 12月号 「過去から未来を予想する」ことの優位性と危険性

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の8回目アーカイブをアップです。
イベント投資の一つのやり方に過去の事例で株価がどうなったを記憶し、次に同様の事象が発生した場合どうなるかを予想するというのがあります。
ただ過去こうだったから今回も必ずそうなるわけではないということ、その辺を私がどう考えているか、書いてみています。

当時の記事は以下の通りです。

今回のテーマは「過去から未来を予想する」ことの優位性と危険性です。

2020年に東京五輪の開催が決まり、2014年4月には消費税が5%から8%にあがることが決まりました。ここで投資家として考えるべきことは、同様のことが起きた過去に、相場がどう動いたかということです。

まず、1964年の東京五輪について、開催決定から開催までの間に、株価がどう動いたか、どういった企業の業績が伸びたかを調べれば、これから7年間、どういった企業を買うべきかがわかります。すでにこの記事を書いている時点で、建設株、ホテル株などが大きく買われています。前回のオリンピックでは上場されていなかった警備会社株も期待で買われています。

次に、ここ十数年の間にオリンピックが開催された国の景気はどうだったのかという視点です。歴史ある世界的イベントとはいえ、この何十年もの間に大会の性質は変わっています。1964年当時の五輪に、エコや自然環境保護の視点は必要とされていたわけではありません。比べるならば、近い時代に開催された五輪が重要となります。

さて、五輪と相場についての詳細な分析は他に譲るとして、次に書くことが「負けない投資家の思考法」として、今回最も伝えたい部分になります。

それは「市場の値動きや企業の業績推移が、過去にあったパターンと同じようになるのが確実と思えるようなときでも、過去と今の市場の展開は、決して同じにはならない」ということです。

なぜなら、今見えているパターンが前回と全く同じものになるためには、前回起こっていたあらゆる出来事が今回も同じように起きなければならないからです。様々な会社、行政、政治、文化が、前回と全く同じように互いに影響し合っていなければ、全く同じ結果にはなりません。そんなことが起きる可能性はまずありません。

未来を分析するために、「以前はこうだったから、今回もこうだろう」と予想を立てる。これはとても大事なことです。でもその過去は、なにか一つでも異なる事件・出来事があれば、知っている過去とは違った結果になっていた可能性があります。極論すれば、あなたが赤信号を渡るか渡らないかで、世界は変わりうるのです。

つまり、世界のどこかで起こるたったひとつの出来事で、過去の五輪を根拠にした、2020年東京五輪にまつわる投資分析が否定される可能性があるわけです。
その日の引けまでにすべてのポジションを手仕舞うデイトレーダーでない限り、市場が閉じてから、再開するまでに相場に影響を与える大事件が起きてしまったら、取れる手段はほとんどありません。先物や為替、夜間取引などで対処する術もありますが、完全な対処はできないでしょう。

過去の値動きを分析し、それを元に予想したポジションを取れば、闇雲に株を買うより勝率は高くなるでしょう。でも、それはあくまで普通より有利なだけであり、必勝ではないのです。相場にはどんなことでも起こり得る、ということを肝に銘じておく必要があります。

わずか数週間の間に、世紀の大発明でエネルギー問題が解決する可能性もありますし、逆に災害やテロなどで一つの都市が壊滅することだって起こりうるのです。そうなれば、相場は大きく上下することになりますが、これを予測するのは不可能です。ポジティブな事件とネガティブな事件、どちらが起きるかは分かりません。

2011年3月11日の地震は本来なら滅多に下がらないはずの3月優待銘柄をも20%以上押し下げました。

負けない投資家になるために必要なのは、マクロ経済や個別企業を分析しても全てを読み切ることはできないと知った上で、それでも分析を、考えることを止めないことです。過去の事例を元に、勝てる確率の高い戦略を立てつつ、それが否定された場合への備えも怠らない人が、負けない投資家になれるのです。

抜粋ここまで

今年初めのVIXショックで97%やられた自分によく読ませてやりたい内容です(自爆
テールリスクをおろそかにしていたことを過去の自分が教えてくれました。。。

投資法は様々で優劣はないですが、最悪の事態のその斜め上の最悪の二乗のような出来事が起きても大丈夫なように、ポジションを取って投資をしていきたいものです、自戒を込めて

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2013年 9月号 株価が全体的に割安に放置されている時とは

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の7回目アーカイブサブ記事です。
日経平均が今年の高値圏を回復下がる下がると言われていますが、なかなか下がりません。むしろ強いです。

とはいえいつかは下がるときもあるでしょう(と思いここ数年下がるの待ちでの機会損失が色々と痛いです泣)
下がった場合にどの辺りから買い出せばいいのか?
その一つの考えを書いてみました。

当時の記事は以下の通りです。

投資のタイミングを待つ、といってもでは、いつまで待っていつ買えばいいのか?

これが投資家にとって永遠の課題ですが、ひとつの考え方として、市場全体が冷え切っている、つまり株価が全体的に割安に放置されている時に買い、市場が加熱している時、全体的に割高になっている時に売るという考え方があります。
ウォーレン・バフェットなどが得意なやり方ですが、それを調べる数字の一つがPERという割安性を測る指標です。PERとは、株価収益率のことで、“会社の利益と株価の関係”を表しています。一般的に、『PERが低ければ低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安である』と言われます。

2013225per

上のグラフは、日経平均と225予想PERを時系列に並べたものですが、今年の5~6月にPERが高くなっていたことがわかります。逆に2012年10月までPERが低く、割安に放置されていることがわかります。
(上に振り切れている時もチャンスなのですが今回は省略)

市場全体が割安に放置されている時に、その中でさらに割安に放置されている個別銘柄を複数仕込んで時を待つというのがオススメの中長期投資法のひとつです。

抜粋ここまで

五年ほど前の記事なので、その後どうなっているか調べてみました。
ちょうどその後のデータがありました

参照 日本株は割高か? プロは予想PERやGDP比で判断  マネー研究所 https://style.nikkei.com/より

おおむねその後も機能したようです。

現時点での日経225のPERは14弱と割安なので、まだ上値があるかもしれませんね。
このまま、上に行ってくれればいいのですが

ただし私が空売りしてる銘柄は別で(爆)

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2013年 9月号 負けない投資の優先順位

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の7回目アーカイブをアップです。
ツイッターやブログ、マネー雑誌を見ると、凄腕の投資家たちのきら星な運用成績がいやでも目に入ります。

そういった投資家たちにあこがれる気持ち、よくわかりますがここで一息ついて、以下の連載に目を通してみてください。
かくいう私も無職になって少し焦っている部分があったのだなぁと自分の記事を読んで気づかされた次第です。

当時の記事は以下の通りです。

前回の原稿を書いて、3ヵ月の間に日経平均は私の想定のはるか上の16,000円を付けた途端に急落、5月には13,000円を一旦割れて、この原稿を書いている時点では14,000円を境に行ったり来たりしています。

*寄稿当時のチャートはこんなでした。

sell-in-may2013_n225

画像出典 経済&マネー セルインメイ(2013年)前後の日経平均株価チャート

この近年なかった異次元の急騰と急落で、相場に入れなかった方、入ってみたものの減らしてしまった方などいらっしゃるでしょう。
最近の相場上昇で投資を始めた方、戻ってきた方も読んでいると思いますので、いま一度「負けない投資家」のゴールについて再確認しましょう。

負けない投資家の第一のゴールは「長期的な生き残り」。
そして、第二のゴールとして、あるのが「自己資金の着実な増大」。
そして第三のゴールとしてあるのが「高い利益を上げること」です。
大半の投資家は、この第三のゴールを第一におき、第一、第二のゴールを意識していません。

去年の11月から今年の5月までの相場は、玄人があまり儲からず、素人ほど儲かる相場でした。

誤解を恐れずに言えば信用取引を全力で行える「馬鹿になった人間が勝つ相場」でした。

ただご存じの通りそういったシンプルな考えの人の多くは、5月~6月にかけての強烈な下げ相場で退場するなり、復帰に時間のかかる大やけどをしてしまいました。
100万円を1億円にしたのに気付いたら、マイナス、つまり借金になってしまったという話も聞きます。

これは、高い利益を上げることを第一目標にして、「長期的な生き残り」と「自己資金を“着実”に殖やすこと」を疎かにした結果です。
まわりが儲けている話を聞くと、トレードに飛びつきたくなる気持ちは私もよくわかります。正直今年の運用成績は市場と良い勝負か少し負けで、何十倍になった方々から見れば、へたれも良い所でしょう。
ですが、今後、何カ月、何年にもわたり、マーケットは存在し続けます。今回、準備不足でリターンを上げられなくても、またチャンスが訪れるのですから、今は投資の研究に十分な時間を費せばいいだけなのです。

今の株価は、将来の日本の復活を期待して買われています。ですので、今後起こりうるのは、

①期待以上の復活 → これ以上の株価上げ
②期待通りの復活 → 今の株価
③予想以下、復活できず → 株価下落

の3つのパターンのどれかになるのですが、単純な確率論で言うと、今の株価から上に行く可能性は1/3しかありません。つまり2/3は増えません。

中長期の運用を考えるなら、今は出動するタイミングではない可能性もあるのではないか?というのが私の考えです。
自戒も込めて、上げ相場を取り損なったすべての方に伝えたいのは「準備を怠るな」ということです。

下げ相場、もみ合い相場の中で、いつか必ず来る上げ相場に備えて準備しておくことの重要性については、みなさんも身にしみて実感していることでしょう。
中長期投資では、絶好の機会が現れるのを待つことが重要になります。そして、同じくらい大事なことが「準備しておくことで衝動的に投資を避けられること」があります。
衝動的に投資してしまうと今年の5~6月のような相場では、逃げることすら難しいでしょう。

サッカーの監督が相手によって、戦略を準備するように、負けない投資家になるためには、戦略プランを事前に立てることが必要なのです。
今年まだ儲けていない方、損を出してしまった方は、「今がチャンス!10年に一度の大型相場に乗り遅れるな!!」という言葉に惑わされることなく、今年取り返すことにこだわらず、チャンスが来るまで、「長期的な生き残り」「自己資金の着実な増大」を胸に秘めて、虎視眈々と準備をして待つという選択肢もあるということを忘れないでください。

抜粋ここまで

と書いたものの、以前書いたようにここから日経平均は年末にかけてさらに上昇する展開となり、機会損失で破産なのでした泣
とはいえ、当時に戻っても私は同じ投資法をしたと思います。将来の不確定な上げ下げより受給がある程度読めるイベント投資や優位性のあるシステムトレード的投資が、私の性には合っていました。
おかげで引退までここからだいぶかかってしまいましたが(苦笑)

この文章を紹介し直すことで、今私の基本的考えから少しずれていることがわかりとても有意義になってしまいました、ありがとうございます。

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2012年 09月号 「科学する麻雀」から株式投資家が学んだこと

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の3回目アーカイブです。

たまに投資家さんとマージャンを打つことがありますが、凄腕の投資家さんはマージャンが強い方が多いです。
投資とマージャンの共通点とは?

以下連載をお読みください。

「科学する麻雀」から株式投資家が学んだこと

今回は、株式取引で負けないための考えの一部を紹介します。

ここ数年で、負けないためにかなり参考になったのは、麻雀で負けないためにどうすべきかを検証した『科学する麻雀』 (とつげき東北・著、講談社現代新書)」という本です。

*ここ最近新版が出たので、こちらを紹介します

やったことのない方に簡単に説明すると、麻雀とは、4人で各自14枚の牌を集めて得点を競うゲームで、集めるのが難しい組み合わせ(役)ほど得点が高くなります。ポイントは、他の3人には良い牌が集まらないようにしつつ、自分は集めなくてはいけない点で、ここに熱い駆け引きがあります。

麻雀には、格言めいたものがいくつもあります。「ピンフのみはダマ」「裏スジは危険」等、一家言お持ちの方も多いでしょう。

『科学する麻雀』では、そのような格言が実際役立つか統計を取ってみたら、ほとんどが役に立たないことを実証。それよりも、統計的に正しいことを淡々とやった方が勝率がよくなるという身も蓋もない結論を得ています。
この結論の中に、株式取引にも使える内容があったのです。それは「当たり牌を読むな、降りるならベタオリ」です。

麻雀は勝つことよりも、自分が負けないことが大事なゲームです。だから相手がリーチ(あと一牌で上がり宣言)したら、残り一枚が何かを予想し、それを振り込まないようにしつつ、自分の牌を集めていくのが常識でした。

ところが『科学する麻雀』では、リーチされたら、その回は自分が勝つのを諦め、負けないことだけに専念。確実な安全牌だけを捨てていき、それがなくなったら統計的に安全な牌を捨てるべきという提言をしています。

これを相場に置き換えると、ポジションが不利な状況になったら、挽回しようとナンピンしたり、板の状況から戻るタイミングを計るとか余計なことをしないで即損切りするということです。
以前の自分は全てのトレードでなるべく利益が出てほしいと思っていたので、少々の不利な状況では戻りを期待して我慢していたのですが、そんなやせ我慢を一切止めて、ちょっとでも不利になってきたら撤退するようにしました。

その結果どうなったか?勝率がメチャクチャ上がりました。自分は一日70〜100銘柄に注文を出し、内50〜70銘柄が約定するような取引をしています。不利なら即損切の方針に切り替えたら、利益銘柄と損銘柄の比率は2:1から3:1と格段に良くなりました。

麻雀と株式取引の共通点は、相手がおり、一回の勝負では決まらないということです。何回も同じ相手と勝負をするゲームでは、数をこなすとトータルで自然と勝てるような戦略を愚直に実行することが大切です。役満(最強の手)で一度勝っても、その後に負け続けては意味がありません。一度役満に振り込んでも、じわじわと取り返せるやり方こそ、負けない投資家に必要なのです。

じわじわと取り返せるやり方としては今号特集の株主優待、配当狙いの投資があるのですが、それはまたの機会にでも。

抜粋ここまで

当時はマージャンを統計的に分析する書籍は少なかったですが、ここ数年でたくさんの本が出ています。
せっかくなので、以下に紹介です。

3100万局の牌譜データを東大卒の麻雀研究者が徹底分析!
「統計学」のマージャン戦術 (近代麻雀戦術シリーズ)

高レート麻雀のプロと麻雀研究家が合作。理論と実践の新戦術の数々がわかる!
フリー麻雀でもネット麻雀でも使える 現代麻雀最新セオリー

麻雀を勉強すると相場でも強くなれるなんて、一石二鳥ですね。
ぜひ読んでみてください。

追伸 誰か麻雀誘ってくださいませ by 無職

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2012年 06月号

こんにちは、ヘッタチャンです、

過去連載(日経マネー許諾済)「負けない投資家の思考法」の二回目アーカイブです。

この当時は日経平均が1万を回復して絶好調と書いてます、現時点(2018.5.16)で22,818円ですから6年でどれだけ株価が上がり、投資家が潤ったかわかります。
(後々書きますが私はあまり潤ってません爆)

日経平均10年チャート
20180522510y

ちょうど決算時期で塩漬け銘柄が発生しているので(泣)初心に戻り損きりしなくてはと思わされる記事でした。
6年前から進歩してないどころか、退歩してる気がする、今日この頃です。

以下日経マネー 2012年 06月号から転載

こんにちは、マネー・ヘッタ・チャンです。この原稿を書いている今、日経平均は久しぶりに一万円代を回復。年初からの上昇率は20%近くと、今年に入って株は絶好調です。

今回は数年ぶりの好相場なので、こういった時、負けない投資家が何をしているか、考えているかについて、書いてみることにします。

株式投資をしている方は今日までに買った銘柄下がり続けて、損切りすることもなく、塩漬けのままだったのが2月、3月の上昇でようやく値が戻ってきた方も多いでしょう。

ここで二つの選択肢があります。ひとつは利益になったところでさっさと利益を確定してしまうという選択。もうひとつはまた下がるかもしれないけれど、まだ上がるかもしれないと保有を続けるという選択。

みなさんはどちらを選ばれたでしょうか?

ようやくマイナスがなくなったと利益確定してしまう方が多いのではないでしょうか?
私なら、銘柄の選択理由(株価が割安、業績好調など)が購入時と変わっていなければ、保有を継続しつつ、損切りラインを設定します。円安などで業績が購入時よりも良くなっていれば、買い増しもします。

私は基本的にナンピン(損が出ている時に株を買いますこと、取得単価が下がる)はしませんが、利が乗っている時の買増しは、選択肢の一つとして考えます。

多くの方は

・    損切りラインでの損切り
・    利益が出ている時の買増し

が出来ません。
いや、そんなことはない、出来ると思った方、あなたは自分の会社に未来がないと感じているにも関わらず、転職活動もせず、働いていませんか? 恋人、奥さんと別れた方が良いと感じていても、次の相手を捜すことなく、何もしていなかったりしませんか?

仕事で、プライベートで出来ないことが株式投資で出来るというのはまずありません。
特に損を確定させることは、脳が非常に嫌がるよう出来ているのでなおさらです。
負けない投資家の方々は、普通の人が躊躇するようなことを平気でやる人が多いです。
彼らは深い知識の裏付けの基、自分が正しいと感じた投資に対して、まっすぐに踏み込みます。

例えば、ある銘柄が本来の価値の1/3で売られている時、自分の資産をどこまで突っ込めるか、それが期待通りにすぐ上がらなくてもどこまでも我慢できるか、そういった部分がとても試されます。

ウォーレン・バフェットであれば、1/3から半分の1/6になったら喜んでもっと買うでしょう。自分の買った株が半分になっても買増すことをためらいなく行いつつ、もし自分の目論見と違う時は、逆に全ての損を確定して手放す。また100円で買った株が150円になっても業績がまだよかったらそこからさらに買いに行く。

以上のようなことを、負けない投資家は悩まず、当たり前のように実行します。ですので、この難しさを理解した上で、同様に出来る方は、多分私よりも投資に向いていると思います。

では今回はこの辺で
また三ヶ月後にお会いしましょう

抜粋ここまで

【連載アーカイブ】負けない投資家の思考法 日経マネー 2012年 03月号

こんにちは、ヘッタチャンです、

先日ツイッターでヘッタチャンの昔の記事とか読めますかという問い合わせがあり、そういえばその辺も一度まとめたいなぁと思っていたので、それを機に、当時の担当者さんに連絡を取り、再掲載してもいいですかと尋ねたところ、了承を得られたので、昔の記事を転載します。

以下の記事は日経マネーさんに掲載していただいた「負けない投資家の思考法」という連載です。
今思うと畏れ多いタイトルです。一緒に書いてくださった夕凪さんやJACKさんは毎年負けず資産を増やしていて、みなさん資産額で遠くに行ってしまいました(苦笑)

当時考えていたことと今考えている負けない投資法はあまりかわっていないのですが、
2012年から2018年の6年の相場を思い返すに、負けないだけでなく大きく勝つ方法もまた考えておくべきだったと思います。

過去を振り返りつつ、過去連載を少しずつアップしていきますので、気長にお付き合いください。

以下日経マネー 2012年 03月号から転載

はじめまして、本誌初登場のマネー・ヘッタ・チャンと申します。
ざっくり自己紹介しますと8年間負けなしのプロ投資家、なおかつマネー童話を執筆するという二足のわらじで書いている変わり者です。
この度、「負けない投資家の思考法」で好き勝手書いて良いという許可をいただき、登場と相成りました。どうぞよろしくお願いします。

さて、負けない投資家とはなにか
まずここから考えましょう。
極端に言えば、毎年1円でも資産が増え続けていれば、負けない投資家と名乗ることは可能です。もちろんそんな人から話を聞きたいとは誰も思いませんが、世の中には、この毎年ほんの少し資産を増やしたに近い実績で「常勝」を謳う輩もいますのでご注意ください。(詳しくは拙書経済童話「ヘッテルとフエーテル」「マッチポンプ売りの少女」をお読みくださいませ)

やはり「負けない投資家」を謳うのであれば、最低でも資産数千万、出来れば資産数億円必要でしょう。
私の周りには、上記の負けない投資家さんが何人もおりますがそれらには二つのタイプがあります。

ひとつは「タイミング良く、レバレッジをかけて、引き際を誤らなかった投資家」。簡単に言うと、借金して大勝負で勝利。それから上手く現金化して、以後無理をしてない投資家さん

問題は「現金化」か「無理をしないこと」に失敗して、ピークの資産を維持できる人が少ない事。泡銭なのでなくすのも早く、ピーク時資産は数億円。でも今は何千万、何百万という方もいます。数千万残ったから良いじゃんと思うかもしれませんが、本人はピーク時を覚えてるので精神的には結構大変です

もう一方は「着実に複利で何年もかけて資産を築いてきた投資家」
このタイプは今回一緒に連載している夕凪さんやJACKさん達です。

こちらのやり方は時間は少しかかりますが、精神的な安心感は圧倒的に分があります。というのも借金大勝負はたとえ大勝しても、もう一回同じ事が出来るかが甚だ心許ないので、資産を築いても減らすのが怖くてしょうがないのですが、こちらはたとえ失敗しても、また貯金を貯めて同じ手法で挑戦出来るからです。

どの手法を選ぶかは個々人の立ち位置やお金の環境次第で、どちらが正しいというわけではありません。まずは自身の判断でどのタイプの負けない投資家になるかを考えてから、戦略を考えてましょう。

なお、私の戦略は前者と後者の混交型で、借金大勝負をしつつ、リスクを限定するため日をまたぐリスク資産はほとんど持たないようにし、そこで得た資産を合法的な節税やローリスクミドルリターンの投資(主に国の制度を使い倒す方向のものです)で減らさないようにしています。次回以降の連載でその辺を書いていけたらと思っておりますので、ご期待ください、では今回はこの辺で。ご期待に応えられたでしょうか?

抜粋ここまで

ヘッテルとフエーテル 本日より発売です

本当にご無沙汰しておりますマネー・ヘッタ・チャンです

私の初の著書ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話の発売が始まりました

おかげさまで都内で起こった先行販売がまずまず好調で、
新聞の広告にも載せてもらえることになりました

*都内の恵比寿有隣堂ではビジネス書2位になりました
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今回の本は難しくて理解しづらいと思われている金融業界の話を、
童話仕立てにし、お金の怖さを誰でもわかるように書き上げました

この本を書くきっかけは、お金の怖さを多くの人にしってほしいと思ったことです
私は証券会社のデーラーとして、ここ数年間

ライブドアバブルの盛り上がり
ライブドアショックでの悲哀
サブプライムで完全に沈黙してしまった日本市場

にずっと関わってきました

その間、知人・友人がつかの間、大金を稼ぎ、
それ以上の大金ともっと大切な人間関係を失っていくの
たくさん、本当にたくさん見てきました。

その中には、自ら命を絶った人もいます

幸い私はなんとかやりすごしましたが、それらの出来事は
僕にとって本当に辛いものでした

そういった辛い出来事が二度と起きないよう童話仕立てで
お金の知るべき事、本当の怖さを書きあらわしておきたいそう思ったのです

内容は子供でも読めるモノですが、僕はこの本で日本の金融業界を
根本から完全に変えるつもりで書きました

この本で私の伝えたいことが少しでも伝われば嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします

マネー・ヘッタ・チャン