20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑦ ハイパーインフレ編

長々と書いてきた20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか(前回の記事はこちら)、今回は最後にハイパーインフレについて、書いてみたいと思います。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか③ 資産価格の推移編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか④ 株価の推移編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑤ 普通のインフレ編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑥ スタグフレーション編

ハイパーインフレは国家破産時やそれに類似した国家の大混乱時に起こります。
このようなことが起きると、その直前からその国の通貨は大きく売り込まれるようになります。

通貨の大暴落は想像以上にすさまじく、悲惨の一言です。
図32(サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践より)はロシアが1998年8月に財政破綻した後の通貨の暴落を現したものです

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1997年7月に、1ドル=6・24ルーブルだった相場は、
財政破綻1ヶ月後に14・84ルーブル、1年後に25ルーブルを超え、3年後にはとうとう30ルーブルに達しました。

また、通貨が暴落すると、それに伴う物価の急上昇、ハイパーインフレが同時に起こります。

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図⑩(同サブプライム後の新資産運用より)のロシアの物価上昇率を指数化した表では、1997年を100として計算すると、
財政破綻した年に184、その1年後に251、3年後に358、5年後には462に上昇しています。。財政破綻の1年後に物価が2・5倍になるという事が実際に起こったのです。

国家が破産すると預金封鎖も起こります。
ロシア国民はロシア国内の銀行から預金の引き出しができなくなり、国民生活も破綻に追い込まれます。当時のロシアでは、非常に多くの自殺者が出たといいます。

これを実際の日本の数値で考えてみましょう。
1ドル=6・24ルーブル → 財政破綻1ヶ月後 14・84、1年後25ルーブル、3年後30ルーブル
この6・24ルーブルを二倍にすると12.48。これを10倍すると124.8 今のドル円レートとほぼ同じになります。それも基に計算すると以下のようになります

1ドル=124.8円 → 財政破綻1ヶ月後 296.8円、1年後500円、3年後600円

ということになります、これが起こったら本当に怖いですね。

なお、ちなみに当時の物価の推移は
1997年を100、財政破綻した年184、1年後251、3年後358、5年後462となっていたので、
実質的な外貨資産は、1年後に500/(184~251)=2~2.5倍あたりがピークでした。

つまり、ロシアのハイパーインフレでは、物価と外貨の価値の動きに時間差があったわけです。
もしハイパーインフレで儲けようと考えるのであれば、外貨をいつ自国通貨に戻し何を買うかがポイントになります。

歴史上、過去のデータでは①為替 ②金 ③物価 ④不動産 ⑤株価の順番に価格が上昇しています。
つまり、為替でリスクをヘッジし、資産保全した上で、ハイパーインフレ時為替が吹っ飛んだ、どこかで外貨を自国通貨に戻し、国内の不動産や株価などで割安なものを探して、そこに投資するというのが、理論的には最も利益になるわけです。

このようなケースでは、ドイツで起きた株価と不動産価格のタイムラグが参考になります

以下お金は「歴史」で儲けなさいより抜粋

同じようにハイパーインフレになったドイツ。
自動車会社ダイムラーはドイツを代表する企業のひとつです。ハイパーインフレで混乱しているといっても、フランスやイギリス、米国はいつも通りの豊かな生活を満喫しています。彼等は当然のようにダイムラー製の自動車を欲しがりますから、生産は通常通り行われていました。

しかしダイムラーの株主の中には、毎日の生活資金に窮してしまい、株を手放す人が多かったようです。このためハイパーインフレであるにもかかわらず、ダイムラーの株価は暴落してしまいます(見かけ上はインフレですから上昇していますが、物価を考慮した実質株価では大幅なマイナスとなっていました)。

しかし、結局のところ同社の株価は最終的にはインフレに追い付きます。
この時に、底値でダイムラーの株を買った投資家は、インフレが収束した頃には莫大な利益を得ていたわけです。

同じように、ドイツ国内の優良不動産も、しばらくは破格の値段で放置されていました。この間に、こうした物件を取得できれば大きな利益を得られたわけです。

戦争前後の日本では、為替取引が制限されていましたが、ドイツの場合には、為替は自由に取引できました。【抜粋ここまで】

 

以上のように、ハイパーインフレは国内外に多大な影響があります。ただ事前に準備をしておけば、大きく利益を得られるチャンスでもあるのです。

ギリシャが破綻すると言われてから、実際に銀行封鎖が行われるまで大分時間がありました。
もし日本が破綻するとしても一晩で全て決められるわけではないでしょう。

通常の投資をしながら、こういった起こるか起こらないかのレアな事象についても準備をしておきたいものです。
そういう意味では今回のギリシャの騒動は非常に良いサンプルケースなので、儲けた投資家の本がでたら、ぜひ読みたいですね。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑥ スタグフレーション編

少し空いてしまいましたが、前回の続きです。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか③ 資産価格の推移編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか④ 株価の推移編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑤ 普通のインフレ編

前回は、経済成長に伴うインフレは誰もが幸せな世界、そこでどんな株が強いかについて書きました。今回は低成長の中のインフレ、俗に言うスタグフレーション下での資産運用について書いてみたいと思います。

そもそも、スタグフレーションとは

「stagnation(停滞)」と「inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が併存する状態を指します。(wikiより)

まるめると物価は上がるけど、給料は上がらない世界です。いやはやぞっとします。
歴史上何回か、スタグフレーションは起こっています、その場合の株価はどうだったのでしょうか。

参考になるのが1970年代の米国です。当時の米国や英国は低成長とインフレに悩まされていました。
米国がスタグフレーションに陥ったきっかけは、ベトナム戦争による財政危機、製造業の競争力低下、オイルショックによる石油価格の上昇などがあげられます。(ここでは詳細は割愛。)

この1970年~1980年の10年間の間に米国では、

消費者物価    平均7・5%(約2倍上昇に相当)
実質GDP成長率 平均3・1%(約1.4倍に相当)

と経済成長率より、物価の上昇が進んでいました。
平たくいうと、モノの値段は2倍になったけど、給料は1.4倍しか増えていないということです。購買力は10年で激減です。

この10年の間に、ダウ平均株価は、70年代の前半は物価上昇に伴って株価も上昇しましたが、米国企業の競争力低下が顕著になってくると、その後は株価下がり、600ドルから1000ドルの間を行き来する、ボックス圏相場でした。単純な指数への投資は現金より、マシ程度で、儲けるという状況ではありませんでした。

参考 1928-2013 ダウ平均 の長期推移 NightWalker’s Investment Blogより

では、米国を代表する4銘柄の当時の株価推移はどうだったでしょうか
・生活必需品としてP&G
・資源株として石油メジャーのエクソン・モービル
・製造業として重電大手のGE(ゼネラル・エレクトリック)
・自動車大手のGM(ゼネラル・モーターズ)

米国を代表する4銘柄の当時の株価推移 表参照 「お金は「歴史」で儲けなさい」より
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最上のパフォーマンスを出したのは、オイルショックによる石油価格上昇の恩恵を受けたエクソン・モービル。物価を考慮しても2倍になっています。

あとの銘柄は、当初は調子がよいものの、インフレの影響が深刻化してくると、結局株価はもとに戻っています。
GMが1番低迷している理由は、企業としての競争力低下が激しかったこと、国内の販売が中心でドル下落の恩恵をあまり受けなかったこと、などが上げられます。
一方、P&Gは生活必需品を扱っており、まだGMよりはインフレに対する耐性が高かった、また、GEはグローバルに製品を展開している点で有利だったようです。

ただ4社とも株価が物価の上昇に対しては追い付いていたという意味で、資産防衛の約割は十分に果たしたとはいえるかもしれません。

上記を参考にすると、ある程度の基礎体力があり、グローバルに展開している、あるいは需要が減らない商品を扱っている企業の株は、スタグフレーションから資産を防衛可能があります。

これについて、日本企業では、「お金は「歴史」で儲けなさい」によると7203トヨタ自動車、9984ソフトバンク、5938LIXIL、4452花王、この4社が該当する可能性があると上がっていました。
そこでこのインフレ傾向の2年間の株価推移を調べてみたのですが、その成績はまちまちでした。

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(これが投資の難しさで理論的にはこうこうだとしても、実際の値動きは理論通りに行かないというものです。)

ただ、今回記事に書いたように、スタグフレーションに日本が陥った場合は、日経平均株価は10年単位でボックス相場になる可能性があります。
その場合は日本株で資産運用をするのであれば、グローバルに展開している、あるいは需要が減らない商品を扱っている企業の株を探しだして、投資することが大事だと言えるようです。
(私の場合はイベント投資が、今のように使えれば、それほど悲観することはないと思ってます。また、上げようと下がろうと利益を取れる斎藤さんのシステムトレードを勉強するのも手だと思ってます。)

さて、次回はスタグフレーションのさらに先、ハイパーインフレ時の資産運用について、書いてみたいと思います、長かったインフレ関連の記事は次回で終わりです。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑦ ハイパーインフレ編に続く

*今回の記事は「お金は「歴史」で儲けなさい」をかなり参考に書いています。興味のある方は本書を強くお薦めします。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑤ 普通のインフレ編

少し空いてしまいましたが、前回の続きです。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか③ 資産価格の推移編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか④ 株価の推移編

前回の続きで今回は、インフレでどうやって儲けるかことができるかについて、過去のデータを元に書いてみたいと思います。

まず最初に、リスクは取りたくないけれど、今まで蓄えた資産を減らしたくない方は資産運用をするのではなく、銀行に預けましょう。
理由はインフレ率と定期預金(半年から1年もの)金利はほぼ一致するからです。(普通預金ではダメなのは下記二つ目のグラフ参照)

なので、1960-1991年頃のような穏やかなインフレの世界では、定期預金に預けているだけで資産を保全することが出来ます。
(*ただし資産バブル期には資産は増えません)
さらに1991年以降のデフレの時代では、株価も不動産も価値が下がるので、定期預金に預けるのが、最も効率的な資産運用でした。

・    減らさない投資法
銀行預金定期預金 ただし1年以内ものに限る!

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上記期間のインフレ率平均値
1956-1970年 消費者物価上昇率 4~8%
1970年代 消費者物価指数上昇率 9%程度
1980年代 消費者物価指数上昇率 2.4%

この後の銀行金利推移 杉並区ホームページより
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この通常のインフレ時期に株価が上がりやすい企業についてですが、この間は経済成長に伴い企業も一緒に成長するので、極論すれば、日経平均やTOPIXを買っておくことが合理的です。
もちろん、個別企業でさらに強いモノを探すのもよいでしょう、この辺はふりーパパさんのテクノファンダメンタル投資などが強みを最も発揮する時期だと思います。
(この次のテーマであるスタグフレーション下でも、効果のある投資法ですが)

さて、経済成長に伴うインフレは誰もが幸せな世界になりがちです。

ところがこれとは逆に、低成長の中のインフレ、俗に言うスタグフレーションというものがあります。
私はアベノミクスが失敗すると、日本はスタグフレーションになると思っているので、次回はその場合の対処法について書いてみます。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑥ スタグフレーション編に続く

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか④ 株価の推移編

少し空いてしまいましたが、前回の続きです。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか③ 資産価格の推移編

■今、なぜインフレは起きているのか

結論から言うと、日銀と安倍政権の打ち出した「柔軟な金融政策」(アベノミクス)が理由です。
細かいことを書くときりがないので、乱暴にまとめると、今までやらなかったことも含めて、あらゆる市場にお金をジャブジャブにして、インフレを起こすということを決めたということです。

黒田東彦日本銀行総裁が実施したのが量的・質的金融緩和(いわゆる異次元緩和)です。内容は以下の通りです。

・ マネタリーベース・コントロールの採用
金融市場調節の操作目標、それまでの金利からマネタリーベースに変更。
年間約60~70兆円相ペースで増加 マネタリーベース(2012年 138兆円)、2014年(平成26年)末に270兆円

・   長期国債買入れの拡大と年限長期化
長期国債の保有残高が年間約50兆円 増加するよう買入れ
長期国債の保有額(2012年<平成24年>末実績:89兆円)、2014年(平成26年)末に190兆円

・  ETF、J-REITの買入れの拡大
ETFおよびJ-REITの保有残高、それぞれ年間約1兆円、年間約300億円ペースで増加買入れ
ETFおよびJ-REITの保有額 2012年 1.5兆円、11兆円 2014年 3.5兆円 0.17兆円

・  「量的・質的金融緩和」の継続
2%の「物価安定の目標」の目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続

以下のチャートは日経平均先物の5年月足チャートです。
2010-2015225

横這い、または下げ続けていた日経平均は、2012年の10月頃から上がり始めていますね。これは民主党が衆院を解散した前月です。
当時10月の時点で野田首相が解散するのではないかという話は既に出ていて、民主党政権と真逆の政権を上げていた自民党に政権が変わった場合の景気浮揚策が期待され先回りの買いが入っていました。
(簡単にいうと、企業寄りの施策をとるのが自民党、消費者、労働者向けの施策をとるのが民主党です。)

ここ数年の株価の上げは、そもそも、自民党政権になったら企業向けの施策が取られて株価は回復したということです。(円安誘導も含まれています)

ここからさらに良い意味で追い打ちをかけたのが上記の日銀の施策です
これは今まで日銀が禁じ手としていた内容を気にせずにやったという点で市場インパクトは絶大でした。

まず一回目が2013/4/4です。その時の発表時のチャートがこちらです

金融緩和 黒田バズーカー1 前日比272.34円高 12,634.54円

20130404225

次に2014/10/31

金融緩和 黒田バズーカー2 前日比755.56円高 16,413.76円
201401031225

どちらも、予想していなかったサプライズ発表でした。市場は驚きと好感を持って発表を受け入れたのです。
(どちらも発表があってから先物を買っても利食いでした、三回目があるなら、しっかり利益にしたいモノです。)

とまあ、日本がインフレになっているのは、安倍政権もとい自民党の政策と日銀の金融緩和が理由です。株価はあがり、税金もあがり、物価も上がっているわけです。

次回は、インフレでどうやって儲けるかことができるかについて、過去のデータを元に書いてみたいと思います。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか⑤ 普通のインフレ編に続く

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか③ 資産価格の推移編

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?
20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編の続きです

インフレで物価上がっても、それと同等かそれ以上に賃金が増えていくので、働いている人たちにとって、通常のインフレはそれほど怖くないという話を紹介しました。
では、それなのに、なぜインフレで資産格差が開いてしまうのか、今回はそれをみてみたいと思います。

前回、前々回の記事で、普通の生活の中に起きるインフレのイメージはある程度分かって頂いたと思いま

バブルでの資産の動きを簡単に紹介します。

まずはダイヤモンド 1970年あたりに婚約指輪にダイヤモンドという言葉が定着、
それとバブルの発生で価格はうなぎ登り!

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ですが、現在では100万近くまで下がっているようです

次に不動産と株価です。

このサイトを見ている方では株や不動産を買ったことがある方も多いと思いますが、普通に生活しているとあまり縁がない「不動産や株」は1980年半ばから91年にかけてとんでもなく値上がりしています。この当時が懐かしい方もいるかも知れませんね

不動産価格の推移(地価公示ベース)

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このグラフのすごいところは全国平均で、この推移だということです。
東京の銀座などはこの比ではない値動きだったことは想像に難くありません。
そして、日経平均の値動きは以下の通り。

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1975年から15年足らずで日経平均は8倍以上になっています。
当然個別株の値動きはそれ以上に激しいものでした。

この間の物価と不動産の推移の違いは

1955~1990年  消費者物価の上昇幅     約5倍
1955~1990年  全国平均住宅地価上昇幅  約72倍

となっているので、良い土地を持っているだけでお金持ちになれたのがわかります。
当然、株価指数も消費者物価を大きく上回る上がり方をしています。

このようにインフレ時、特にバブル期に資産を持っているかいないかで、資産の伸びに圧倒的に差がつくのです。

これは最近流行ったピケティの21世紀の資本論の「r > g」の理論と一致します
*r(リターン)とは、株や不動産など、資産運用からの利益率、資本収益率
g(グロース)は、経済成長率。 働いて得る、所得の伸び率

ですが、日本のイケイケどんどんは1991年前後まで。
その後は1992年からは資産デフレと呼ばれる時代が来ます

1991~1998年まではぎりぎり物価は一部上がっていましたが、1999年以降明確にデフレ入ります。
経済が20年以上にわたって停滞します。

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ところが、消費者物価指数は平成25年にプラス。平成26年1月にに1%を超え、以後3%を越えています。
そうです、20年ぶりに物価が上がり始め、インフレがはじまったのです。

次回は、今なぜインフレが起きているのかについて、書いていきます。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか④ 株価の推移編に続く

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

前回「20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?」の続きです、インフレで物価上がっていったことを紹介しましたが、その間、当時の給料はどのように上がっていったのか、それをみてみたいと思います。

以下は戦後からの銀行員、公務員、政治家の給与の推移です。

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見ての通り、上がり方に差はあれど、物価の上昇に合わせて同じように給料もあがっています。
ですので、普通に生活している限りインフレに合わせて使えるお金も同じように増えていっていたのです。
*データ元は前回と同じく「戦後値段史年表 (朝日文庫)」を参考にしています。

なお、その後の推移ですが、2011年の銀行初任給は18~20万くらいでほとんど増えていないようです。
参考 2011年度初任給一覧(地方銀行)

また公務員の初任給に至っては17万半ばで少し減っているくらいでした
給料.com 地方公務員の初任給

国会議員の歳費はその後も増え続けています。
さすが政治家先生、減らすことはありえないみたいですね☆

これを見ると、20年間給料が増えなくて、つらい時代が続いたように見えます。
ですが、失われた20年の間は、物価も下がっているので、新卒については実質賃金増だった可能性もあります。(そこは本題ではないので省きます)
サラリーマン平均年収推移はこちら)

さて、普通に生活している場合、インフレと一緒に給料も上がるので、働き人は、それほど大きな影響はありません。(年金生活者など固定のキャッシュフローが入ってくる人は別ですが、これは後述します)

下記のグラフ 乗用車のように給料の上がり率より、値段の上がり率が低いことで相対的に値段が下がって、買いやすくなるモノもたくさんありました。
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では、インフレでどうして格差が開くのかそれは、バブルでの資産価格の動きがそれ以上だからです。
次はバブルでどのように株や不動産といった資産が動いたかを紹介します。
インフレで資産格差が起きるという話は、じつはこの値動きの部分がほとんどなのです。

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか③ 資産価格の推移編に続く

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか① 歴史から儲けれるか?

先日、とある縁から講義の依頼を受けました。

その中で、インフレ時代の儲け方が知りたいというリクエストがあり、私なりの考えをお話をさせてもらいました。
その一部を、このブログでもシェアしてみようと思います。

最近、消費税増税と昨今の円安で物価があがっているという体感を持っている方は多いでしょう。
そこで、日本におけるインフレはいつ以来?ということをまず調べてみました

○    戦後インフレ 1945-1949年 戦後混乱期
    消費者物価指数 1945年から1949年 約100倍

○    高度経済成長期 1956-1972年 経済成長
    消費者物価上昇率4-8%。インフレ率 平均約4.5%

○    狂乱物価インフレ 1973-1974年、1979年 オイルショック
    消費者物価指数 1973年 11.7%、1974年 23.2% 
    春闘賃上げ率 1973年20%、1974年33%上昇

○    バブルインフレ 1987-1991年 資産インフレ
    消費者物価指数 1970年代 9%程度、1980年代 2.4%

1955~1990年度 消費者物価の上昇幅 約5倍 全国平均住宅地価 約72倍

上記は、ある程度経済や歴史に詳しい方なら知っていると思いますので
実際のモノの値段はどう動いていたのか、いくつか調べてみました。

まずは、依頼された場所が浜松の近くだったので、「うな重」です。

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ざっくり戦後から8~10倍くらいになっています
今回はインフレ時期ということで描写しておりませんが、うなぎは一昨年の稚魚不足でここからさらに上がっています

次に物価の優等生といわれる鶏卵です。

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こちらは値段がうなぎほどは上がっていないのが分かると思います。
最近までのデフレではもっと安くなっていたりします。このように同じ食べ物でも上がり方に差があるのが分かってもらえたでしょうか

次にガソリンです。

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1970年までは穏やかな上がり方ですが、75年あたりから大きく上がっていますね
これは、オイルショック(wiki)の影響です。こういった世界情勢に影響を受ける輸入物はインフレとは違った理由で値段が上下します。
最近ですと、アメリカのシェールガス革命でガソリン価格が下がったことも記憶に新しいですよね

さて、これら三つをまとめてみたのが、こちらです。

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このように、インフレ社会というとなんでもかんでも物価が上がると思われがちですが、実際にはこのようにものによって、上がるタイミングも上がる率もなにもかもが、違うのです。
インフレというと全ての価格が、同じように上がるとつい思ってしまいますが、決してそんなことはないのです。

次回は、その当時の給料はどのように変わってきたのかを紹介していきます。不定期更新ですがお待ちください

20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか② 給与の移り変わり編

*今回の価格は「戦後値段史年表 (朝日文庫)」を参考にしています。ここには載せきれなかった製品・サービスもたくさんあります、読んでいるだけで、へー、ほー、おおーとなるオススメの一冊です。

金持ちリタイア・貧乏リタイア 本当にリタイアするのか?

P.185 本当にリタイアするのか?
 資産が順調に増えていき、予定通り経済的自由を手に入れることができたとき、ここでリタイアされる方もいらっしゃいますし、そのままサラリーマンを継続される方もいらっしゃいます。

◆リタイアの目的を再認識
 当初の目標を再度見てみましょう。目標は人それぞれです。私はリタイアしたことはないのですが、過去に勤めていた米国企業が日本市場から撤退が決まって、一部を日本企業に買収されたことがありました。実質上、ほとんどのマネージャーが退陣しなければならなくなってしまいました。
 情報を聞きつけたヘッドハンターからいくつかオファーを受けましたが、資金的に余裕があったのと、前の会社での疲れがあったので、しばらく無視して遊んでいた時期がありました。

 平日の昼間から遊ぶことは最初は楽しいのですが、一ケ月もすると飽きてきました。そもそも一緒に平日の昼間から遊んでくれる人がいないのです。
 好きな読書も好きなだけすることができます。ゴルフも平日からラウンドできます。車も好きなだけ運転できます。
 しかし、毎日ゴルフに行ってもプロではないので飽きます。スポーツカーで毎日箱根に行っても飽きます。映画は毎日違う作品を見に行っても1ヶ月もちません。読みたい本のネタも尽きてきます。友人も仕事があるので、毎日つきあって遊んでくれません。

 会社員だったときは、あれほど自由に遊びたい、ゆっくり眠りたいと考えていたことが、いざその立場になると三ヶ月が限界でした。
 告白すると二ヶ月目にはもう耐えられなくなって、友人が経営する会社のコンサルティング業務を手伝っていました。そして、三ヶ月後にはヘッドハンターと交渉を再開していました。一年くらいはゆっくり過ごそうと考えていたのに、です。

 あなたのリタイアの目的がもし、毎日好きなことをしたいという場合は、少し考えてみていただきたいと思います。せっかくサラリーマンを卒業するならそれ相応の目的がないと、自由すぎて飽きてきます。
 後悔しないためにもリタイアはよく考えていただきたいと私は思っています。

 

上記は、「金持ちリタイア・貧乏リタイア〜社長より稼ぐサラリーマン大家の不動産投資術」からの抜粋です。

ディーラーの仕事を始めて、10年以上立ちます。上記の本を読んで思い返してみると
途中寄り道がてら出版をしたりした関係で、金融だけでなく、色んな成功者の方と知り合うことが出来ました

投資での運用益年一億円という方や、資産ん十億円という方ともお会いしますし、投資関係のビジネスの利益で都内の一等地に豪邸を建てたり、投資用マンションを複数棟持っていたり
それこそ、IPOした会社の役員をされている方で、一夜にして億万長者の方
本がベストセラーになり何十万部と売れた方、ネット上のサイトから毎月100万入ってくる方などなど、本当に沢山の成功者の方々にお会いしましたが、誰1人、仕事をまるっと辞めてのリタイアされてる方は1人もいませんでした。

エンジュクでブログを書かれてる方も同様ですよね。

当ブログを訪れる方は、資産を築いてリタイアを考えている方もいると思います。
この相場が続けば、一億、二億といった金額に届く人も多いと思いますが、単純なリタイアでは、退屈する可能性が高いようです。
ちょっと気が早いかも知れませんが、その後どんなことをして生きていくか考えるのもいいかもしれません。

個人的にみていいセミリタイアされたと思えた方は、サラリーマンしながら資産を築き、男性にもかかわらず育児休暇を何年か取られた男性でした。その方は、社内で出世が遅れもいいという余裕が資産運用の結果生まれたのです、

かくいう私はリタイアしたら、売れなくても良いから本を書いていこうとおもっていましたが、出版の世界も色々ありまして、新たな道を模索中です。

まあ、個人的なリタイアして良い金額までには、まだまだ稼がないといけないんですけどね(苦笑)

 

バブルの時期には、バブルを信じ切っている人が必ず勝つ

コルム・オシア
ファンダメンタルズ分析から今起きていることに気づき、低リスクで年複利平均一一・三%を実現した「ソロスの弟子」

P.238  バブルの時期には、バブルを信じ切っている人が必ず勝ちます。
ですから、パフォーマンスは強気筋よりもかなり悪くなると分かっていました。それはかまわない。まずまずのリターンを上げながら、相場が転換するまでひたすら待つだけです。

そうすれば、大きなリターンを上げることができます。私の信念は資金を複利で増やしていくことであって、損をすることではない。私たちは喜んでバブルに乗っていました。

ただし、流動性が極めて高いポジションを持つことで、そうしていたのです。そうすれば望むときにいつでも素早くポジションを手仕舞える。

人々の犯した最大の間違いの一つは、バブルに参加したことそのものでなく、そこで手仕舞えないような大きなポジションを取ったことでした。バブルの時期にはすべての投資対象に流動性があるように見えますが、重要なのはバブルがはじけたあとなんですよ。

上記は、続マーケットの魔術師 コルム・オシアからの抜粋です。
下げそうで下げない日本市場、金曜日の雇用統計発表の結果週末のNYは267.5ドルと大幅高。日経平均先物も19660円と280円高く終わっています。
日銀の金融緩和以降の相場がバブルかは、今後の歴史家に任せるとして、知っておくべきなのは、いつか終わるバブルにどう対処するかです。

二年前の2013年5月23日に日経平均が一日で大きく下げた後(5/23売買記録参照)、市場は停滞。
それまで新興市場にあった流動性があっという間になくなったことがあります。
今月にそのようなことがまた起こるかわかりませんが、流動性がなくなるかもしれないということを頭の片隅に入れつつ、この中々下げない、粘り強い上げ相場で利益を上げていきたいものです。

でも、まあ月曜はとりあえず、ヘッジ売りの赤字に月曜にご対面です(泣)

なお、この参照部分の後に、コルムのオプションを使ったヘッジしつつ利益を伸ばす方法が載ってます。私はそちらは専門ではないですが、
バブルが続けば、素晴らしいリターンが得られ、バブルがはじけても、プレミアムを失うだけというオプションのやり方、いつか出来るようになりたいものです。(それには、ディーラー辞めないといけないのが今の所、難点)

クレジットカードを何枚持っているか?

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

GWに読んだ「お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意」に

「株式会社シー・アイ・シーは、クレジット会社の共同出資により設立された信用情報機関で、経済産業大臣より割賦販売法に基づく指定信用情報機関に指定されています。
ここで自分のクレジットカードの信用情報を開示することが出来ます。手数料は窓口に行けば500円、インターネットなら1000円です。
私も参考までにやってみたのですが、三枚くらいでしょ、のはずが六枚もありました。大型量販店で買い物した時に作ったものとか、銀行の口座を開設したついでに作ったものとか、就職した時に作って今はもう使っていないものとか、すべて忘れていました! しかも、年会費がばっちり引き落とされていました。

 意外なことも知りました。たとえばスマホや携帯の機種代を二年でならして毎月の通話料と一緒に分割で払うことが多いと思いますが、この機種代もれっきとした借金扱いなのです。うっかりミスで引き落とせなかった、などということが一回でもあれば、信用情報に傷がつき、最悪住宅ローンを借りられない、なんてこともあるそうです。」

以上の記載があったので、私も

株式会社シー・アイ・シーから信用情報を開示してみました

忘れていたクレジットカードがかなりあり、計8枚という結果でした、年会費とかもったいなかった…
今日の中長期投資のやられを少しでも取り返すべく、ただいま、解約処理中です(泣